花王、「皮脂RNAモニタリング」技術の実用化が様々な分野で進展

週刊粧業 2023年4月17日号 6ページ

花王、「皮脂RNAモニタリング」技術の実用化が様々な分野で進展
 花王は、中期経営計画(K25)において「未来のいのちを守る」を掲げ、バックキャスト型での研究開発を加速している。

 R&D部門では現在、4つの社会課題(パンデミック・高齢化・環境問題・多様化の影響)の解決に注力しているが、特に独自の解析技術「皮脂RNAモニタリング」を活用したサービスの実装化が進んでいる。

 研究開発部門副統括兼研究戦略・企画部長の寺崎博幸執行役員に話を伺った。

 ――独自の先進技術を活用したR&Dの取り組みをお聞かせください。

 寺崎 世の中には多くの商品が溢れ、生活者は何を選べばよいかわからなくなっている。また、商品が増え過ぎると需給バランスのアンマッチが起こり商品廃棄にもつながる。こうした行き過ぎた多様化は環境問題とも密接に関わってくる。

 当社は、こうした課題の解決に向けて、肌性状や肌悩みの内部要因・体内要因を遺伝子レベルで推定できる独自の解析技術「皮脂RNAモニタリング」の展開を推進している。

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