SARABiO温泉微生物研究所、アップサイクル原料の開発に着手

週刊粧業 2023年10月16日号 62ページ

SARABiO温泉微生物研究所、アップサイクル原料の開発に着手
 当社は、化粧品OEMのほか、飼料、ヘルスケア、ペットケアまで手掛けるバイオベンチャーであり、研究開発力に大きな強みを持っています。

 この度、SDGs時代にマッチした化粧品OEM事業として、JA全農インターナショナル(ZIC)と共同で廃棄食材を利用したサステナブル原料の開発に着手しました。

 ZICより、野菜・果物・穀物など廃棄対象となる農産物の情報提供を受け、化粧品原料となり得る成分を抽出し、サステナブルな化粧品OEMを提供します。

 世界中で環境問題がテーマとされている中、アップサイクルをコンセプトとした製品の開発に取り組む企業も少なくありません。

 ただ、自社工場を持っていない化粧品メーカーにおいては、既存のアップサイクル原料採用は盛んに行われているものの、独自の原料開発は難しい状況にあるといえるでしょう。今回の取り組みに参画いただければ、自社工場を持っていない化粧品メーカーにおいても、独自のアップサイクル化粧品を開発することが可能です。

 既にいくつかの取り組みをスタートしており、赤紫蘇からエキスを抽出してヘアケア製品として展開したほか、カボスから抽出した「加水分解カボス果皮エキス」に関しては、シワ改善効果が確認できました。

 ヒラメの残渣を活用したいという水産業者からのご相談もあり、化粧品メーカーに限らず、たくさんの引き合いをいただいている状況です。

 研究力に強みがあり、大分県に研究所を持っていることから、皮膚試験や保水性などのテストを行い、機能・効果のエビデンスとして提供することが可能です。当社は、これまでの実績の合わせ技で、競合他社とは異なる提案ができます。

 当社の取り組みを通じて、化粧品業界におけるアップサイクルの流れをさらに加速させたいと思っています。

 今後については、昨今の飼料高騰問題を受けて、国産飼料の開発にも注力していく方針で、各分野の知見を互いに活かしながら、強みの研究開発力をさらに高めてまいります。
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