樋口商会、ポジティブエイジングケア原料を提案

週刊粧業 2023年10月16日号 55ページ

樋口商会、ポジティブエイジングケア原料を提案
 樋口商会が輸入販売している化粧品原料は、有効性が高く、豊富なデータを有していることを特徴としており、同社が約70年医薬業界で培った経験と知見を活かした提案を行っている。

 シルバー世代をターゲットに開発された「へべリス」(グリーンテック社)は、極限環境に生息可能なスフィンゴモナスを発酵し、抽出したポジティブエイジングケア原料だ。

 細胞周期を停止したゾンビ細胞(老化細胞)は加齢に伴って体内に蓄積されることで、炎症性サイトカインやMMPの産生促進などSASP現象によって体内から老化を引き起こすことがわかっている。

 へべリスは、老化の原因となるゾンビ細胞の抑制やSASP現象の抑制、細胞外タンパク質の産生促進などによってエイジングケア効果が期待できる。

 「へべリスは、加齢に伴って低下が起こる『自尊心』と『気分状態』を改善することが科学的な根拠に基づく心理学テストによって証明されており、身体に現れる現象とメンタル面へのアプローチを同時に行うユニークな原料として提案している」(同社)

 高山植物であるリンドウをサステナブルな採取方法で採取し、有効成分であるゲンチオピクロシドを厳選したリンドウの根から抽出したエキスである「ミラリス」(グリーンテック社)は、アイケア向けのアンチエイジング原料だ。

 主な作用機序は、糖化物質分解酵素を産生促進することによる糖化物質の抑制で、ほかにも抗酸化機能・抗炎症・修復機能など数多くのの作用により、まぶたのシワ、クマ改善、アイバック改善、アイトラフ改善など目周りに様々な効果をもたらすことが期待できるという。

 「目は、対人コミュニケーションにおけるもっとも重要なパーツのひとつと言われている。コロナ禍において、マスク着用が常態化し、アイケア製品の市場が拡大したことで、ミラリスに注目が集まった。コロナ禍が落ち着いてからも依然として注目度は高く、今後も提案に注力していく」(同社)

 Contipro社のハイレチンは、低分子量のヒアルロン酸Naにレチノイン酸を導入したビタミンAの誘導体で、抗老化効果に加えて、抗アクネ・毛穴引き締め効果や抗炎症効果が期待できる。

 「水溶性のパウダーであり、本来であれば水に溶けにくい性質のレチノールを水系処方に使用できるという利便性から、高価格帯のフェイスマスクなどを中心に引き合いを集めている。また、使用推奨濃度も0.01%とかなり小さく、レチノールによるネガティブな反応を回避できる可能性が高い点も評価されている」(同社)
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 樋口商会、ポジティブエイジングケア原料を提案

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop