木村産業、体内リズム整え肌改善に導く高機能原料を提案

週刊粧業 2023年10月16日号 54ページ

木村産業、体内リズム整え肌改善に導く高機能原料を提案
 木村産業では、SDGsに対応した国内外の原料を広く提案している。

 特に注目を集めるプロビタル社の「ALTHEOSTEM」は、植物由来幹細胞エキスを使用したサステナブル原料で、in-cosmetics Global 2023にて銀賞を受賞している。

 セノリティクス(老化細胞選択的除去)作用を応用した原料で、プロビタル社が行った試験の論文がIFSCC 2020のトップ10ポスターに選出された実績を持つ。AIを用いた試験で、機械学習機能と、22万枚以上の画像を使用し、当原料を使用した場合の若返り効果を算出した。

 製造方法も注目を集める要因の1つだ。タチアオイ花由来の幹細胞培養エキスを使用しており、幹細胞の自己複製能を活用した半永久的な幹細胞培養が可能で、持続可能な生産体制を構築することができる。

 幹細胞培養エキスの製造には、少量の植物、少量の水のみを要し、多くのエネルギーを必要としないため、気候変動への影響軽減や、陸域生態系の保護にも寄与する先進的な原料となっている。

 「5月に開催されたCITE JAPAN 2023でも、技術部門アワードにノミネートし銅賞を獲得し、入賞後はこれまで以上のペースで採用が進んでいる」(同社)

 「Circanblue」(プロビタル社)は、サーカディアンリズムを整えることで、健康な皮膚に導く発酵物由来原料だ。

 サーカディアンリズムとは、生物に存在する約24時間の周期のことで、睡眠の周期や体温・自律神経・免疫系・ホルモン分泌などの調節を担っている。このリズムが不調をきたすと、睡眠不足につながり、皮膚の状態に不調をもたらすといわれている。

 ブルーライトもリズムを乱す原因のひとつだ。日光にもブルーライトが含まれており、朝に日光を浴びることで体内時計をリセットすることができる。しかし、夜にブルーライトを浴びると、体の睡眠サイクルを乱し、睡眠障害などの健康問題の原因となるといわれており、デジタル化が進んだ現代では、大きな問題として捉えられている。

 「Circanblue」は、スキンケアなどに配合することで、ブルーライトによって機能が低下した皮膚修復システムの回復など、リズムの乱れによる肌の不調を防ぐことが期待できる。

 「国内・海外市場ともに、睡眠の質と皮膚の状態改善を紐づけた原料が増えてきている。『Circanblue』も、サーカディアンリズム調整効果が期待できるため、そうした側面からの提案も強化していきたい」(同社)
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