化粧品業界のDX推進、OMOで新たな顧客体験を創出

週刊粧業 2023年10月23日号 1ページ

カンタンに言うと

  • デジタル活用の基本は「強みをより強くすること」
  • UX創造のための手段がDX推進に、パーソナライズされた体験価値が鍵
化粧品業界のDX推進、OMOで新たな顧客体験を創出
 SNSの利用率が幅広い年代で高まり、インフルエンサーのクチコミが生活者の購買行動に大きな影響を持つなど、デジタル全盛の時代を迎えているが、そうした中で改めてリアル店舗の価値とは何かを考えた時、単純に商品を購入するだけの場所ではなく、デジタルの世界では発見できない新たな商品と出合い、体験できる場所であることがリアル店舗の価値といえる。

 店舗へ訪れる理由や動機を生み出すためにも、デジタルを起点とした店舗へのシームレスな導線づくりが鍵となり、オンラインとオフラインを融合させた「OMO」戦略の重要性が高まっている。

デジタル活用の基本は
「強みをより強くすること」

 資生堂の会員サービスアプリ「Beauty Key」の推進リーダーを務める資生堂インタラクティブビューティの田村耕人デジタル戦略部グループマネージャーは、デジタルを活用する基本的な考え方として「これまでがリアルで、これからはデジタルに変わるとか、リアルが古くてデジタルが新しいとかそういうことではなく、自分たちが持つ元々の強みをより強くするものがデジタルだ」と話す。

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