全国化粧品小売協同組合連合会 津村昌秀理事長、原点に立ち返る

週刊粧業 2024年1月1日号 69ページ

全国化粧品小売協同組合連合会 津村昌秀理事長、原点に立ち返る
 昨年5月の新型コロナウイルス感染症5類移行に伴い、コロナ禍以前の賑わいが戻ってくるものと大いに期待しましたが全体としてはお客さまの動きは予想よりも緩やかなものでした。

 このことは、お客さまが依然として感染に用心深くなっていることと合わせて、コロナ禍での生活様式の変化の中で出来上がった新しい価値観に基づく購買行動の現れなのだと考えられます。昨年の新幹線利用客数がコロナ禍前の8割程度に止まったとのことです。在宅勤務やデジタルによる業務の拡大などの変化が伸び悩みの原因と言われています。

 そのような中「長いこと触れる活動から遠ざかっていたので触れるのに勇気がいる」と言うスタッフの声がありました。化粧品専門店の強みは、お客さまの肌に触れることを通じて心に触れることです。長年にわたって培ってきた「触れる」という専門店の強みはこれからも多くのお客さまから支持される、まさに変えてはいけない「原点」です。

 触れることを通じて「あなたに会えて良かった、あなたから買いたい、また来たい」という生涯顧客を増やしていきたいと考えています。

 全粧協の組合加入メリットには大きく分けて2つがあります。一つは「組合員の店頭売上拡大」に寄与するメリットで「メーカーとの協働取組」や「CRC公認ビューティーアドバイザー」です。専門店専用のブランド磨きが事業の大きな柱です。メーカーとの協働取組では組合員だけに提供されるサンプルやテスターなどを活用することでお客さまづくりに活かしていただけます。達成の鍵は全粧協とメーカーが一体となった取り組みです。どうぞ宜しくお願いいたします。

 加入メリットのもう1つは「組合員の経営改善」のお役に立つメリットで「組合PBや専売品の取り扱い」「粧サポ」「店舗賠償保障制度」です。

 昨年7月、全粧協推奨品に新たに「肌箋集28」が加わりました。メーカーの専門店専用ブランドが取り扱えなくて困っている、というようなお店にはうってつけです。県粧協としての取り組みをお願いいたします。また昨年12月には肌箋集28の製造販売元の㈱肌箋舎から、キリョウ生産終了の後継品として全粧協として初の化粧品PBであるCRCハンドクリームを発売しました。是非、お役立てください。

 全粧協の定款第1条には「本会は、会員及びその組合員の相互扶助の精神に基づき、所属員のために必要な共同事業を行い、もって組合員の自主的な経済活動を促進し、かつ、その経済的地位の向上を図ることを目的とする」とあります。新しい時代の到来を迎えている今、大切なことは組合設立の「原点」である「相互扶助」即ち「一人は皆のために、皆は一人のために」に立ち返り、組合員個々が「自主的」に活動していくことであると考えます。

 全粧協本部は新しい時代にフィットした加入メリットの創造と積極的な事業展開を通じて、組合員の経営改善に貢献して参りますので、引き続きのご支援を心よりお願い申し上げます。
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