樋口商会が輸入販売している化粧品原料は、有効性が高く、豊富なデータを有している。
フランスのグリーンテック社、ドイツのビトップ社、チェコのコンティプロ社の3社のボリュームが大きい。皮膚や頭皮の細菌叢をコントロールする製品の需要が高まっており、中でも乳酸桿菌の発酵溶解液のBIOTILYSなど、バリア機能を上げるものの採用が増えているという。
またEXPOZEN、DANDRILYSの引き合いも多い。EXPOZENは敏感肌用の原料で、赤みの原因菌を抑制して美肌菌を増やす。敏感肌の生活者が過敏に反応するレセプタ(TRPVI)を抑制する効果がある。DANDRILYSは細菌叢を整えて、フケ、かゆみを抑制する。
昨年から有効成分だけでなく、添加剤も強化している。グリーンテック社の新製品のSENSOL 100は、その1つでシリコーンの代替で使用できる。アボガドのアップサイクル品で、ニオイ、色素を抑制し、化粧品のベースとして使えるようにした。汎用的な処方をつくり、幅広い得意先に提案していく。
界面活性剤にも力を入れ、昨年からAQUASILOILSを販売している。6つのオイルがベースとなり、製品自体は水系で使用する。水が7割入り、オイル自体は10%程度の配合でアミノ酸を結合させ、活性剤にする。酸性領域で分解するため、活性剤を使っても排水するとすべて分解される。
1つひとつ生分解性のものを使っているため、環境負荷がない。製品自体に自己乳化作用がある。活性剤としての物性情報のデータもとっている。クレンジング以外に、炎症の緩和、保湿持続効果、選択的な殺菌作用などの効果を確認している。
保湿性能は、洗浄後に脱水作用があるラウロイル硫酸ナトリウムと比較し、AQUASILOILSは脱水せず保湿することを確認した。6つのオイルはそれぞれ脂肪酸組成が異なるため、物性的な部分も変わり、処方には様々な選択肢がある。
その表示名称も特徴的で、pH6.5未満で分解することから、水・各種植物油・リシン・塩化Na・グリセリン・ペンチレングリコール・フェニルプロパノールとバラバラの表示名称で運用されている。活性剤の名称を使わずに、植物由来の活性効果のある原料として紹介している。
この記事は週刊粧業 2024年6月3日号 14ページ 掲載
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