高研、日本酒からアルコールフリーコメ発酵液を開発

週刊粧業 2024年6月3日号 13ページ

高研、日本酒からアルコールフリーコメ発酵液を開発

 高研は、生酛製法由来のアルコールフリーコメ発酵液「AFコメ発酵液 SHONAI BIJIN」を積極的に提案している。

 日本らしさを象徴する日本酒(コメ発酵液)は、市場で人気のあるお米由来の発酵成分だが、日本酒醸造技術に基づくためアルコール発酵が必須であり「アルコールフリー製品」への配合ができないとされていた。

 同社では、コメ発酵液をいくつか提案しており引き合いも多い中で、近年のアルコールフリーへのニーズに応え、生酛製法により、発酵美容成分を活かしながらアルコールを除くことに成功した。

 従来のコメ発酵液は冷蔵保管が推奨されていたが、アルコールフリーのコメ発酵液は常温流通が可能となり、ユーザーフレンドリーな仕様へとアップグレードした。

 「SHONAI BIJIN」は、「コウジ酸(肌の透明感やハリをアップ)」「フェルラ酸(紫外線から守り、アンチエイジングに関与)」など、多くの美容成分を含んでおり、肌悩みへ多角的にアプローチする。さらに、アルコールフリーにすることで、アルコールを含む場合に比べ、善玉菌がより増えやすくなることを確認している。善玉菌(美肌菌)の育成を促進し、マイクロバイオームが整った肌環境へ導く効果が期待できる。

 同原料は機能性として、メラニン産生抑制(ブライトニング効果)、抗酸化効果、抗炎症効果、肌柔軟性・弾力性の向上、保湿効果、肌荒れ改善を有する。スキンケアだけではなくヘアケアについてもデータを取得しており、毛髪の保湿やヘアカラーの褪色防止に寄与することが確認されている。

 同原料は、「コンシャスな美」をテーマに、植物由来100%、アニマルフリー、バイオプラスチック容器の採用など、サステナブルにも対応している。

 また、国産の米を原料として使用しているため、原料のトレーサビリティが確保されている。海外原料と比べて安定供給が可能であることから、昨今の物価高騰に伴う供給不安に対して、引き合いが増加しているという。

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