丸善製薬、コメ発酵液PDの販売を強化

週刊粧業 2024年6月3日号 12ページ

カンタンに言うと

  • 肌の健康、心の健やかさに着目
丸善製薬、コメ発酵液PDの販売を強化

 丸善製薬は肌の健康にとどまらず、心の健やかさも維持する「ウェルビーイング」の考え方に着目している。その一環で、「コメ発酵液PD」の販売を強化している。

 コメ発酵液配合製剤の塗布による使用者の感情への効果をデータとして可視化することに成功し、今年4月に開催されたBSBイノベーションアワード2024では、最も革新的な機能性原料部門(乳化剤、多機能性ベース原料)で第2位を受賞した。

 コメ発酵液PDは、秋田今野商店と共同開発した機能性ベース水で、化粧品の保湿性や感触などに影響を与える基剤(水、油分、保湿剤など)の役割を、機能性ベース水であるコメ発酵液PDにより代替できる。発酵による成分変化によって天然由来の潤いと特別な使用感が創出されることで、1つの原料で複数の基剤原料の役割をカバーし、ミニマリズム処方の実現をサポートする。

 また、肌に潤いを与えるだけでなく、特別な心地よい使用感はこれまでも市場で評価されてきた。その使用感は官能面での評価が主となっていたが、昨年、使用者の感情を客観的なデータで確認するため、慶應義塾大学理工学部の満倉靖惠教授監修のもと、脳波計「感性アナライザ」を用いた試験を行った。

 感性アナライザは、脳波から感情をリアルタイムで把握・数値化することができることから、被験者がコメ発酵液配合ローションを塗布した際の気持ちの変化を評価した。その結果、コメ発酵液配合ローションがしっかり馴染んだ肌に触れた時、「好き」という気持ちが有意に高まることが確認された。なお、感性アナライザを用いて化粧品原料を評価することは、世界的にも新規性のある取り組みと考えられている。

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