東色ピグメントのメークアップを中心とする化粧品原料事業は、売上の7~8割を欧米をはじめ海外が占める。TPパウダーシリーズのウレタン樹脂粉体は、欧州のマイクロプラスチックビーズ規制が懸念されるものの、現状は使用可能であることから販売を続ける。
「外資系の大手メーカーでもリニューアルのタイミングで切り替わっていくことも考えられる。代わりになるものを市場に投入していくことが当社の原料ビジネスの最大の使命となる」(髙橋和彦常務取締役営業開発本部長)
その一環で、球状セルロースビーズやセルロースと炭酸カルシウムを複合化したものをはじめ、合成ポリマー以外のものを提案している。昨年のCITE JAPANでは花びら状の炭酸カルシウム「LDR CA」を改めて紹介した。
「炭酸カルシウムもセルロースも、自然界に存在する成分である。そういう意味では人工物というイメージではないと思うが、実際に花びら状の形をつくる際に石灰石(主成分=炭酸カルシウム)を原料に化学的に製造する。ただ素材そのものはナチュラルである」(同)
今年4月には新製品の「CC-880」を発売した。微細な炭酸カルシウムとセルロースを複合化し球状に仕上げた。LDR CAは花びら状であったが、球状にすることで、滑り性と機能性を併せ持つ新しい複合粉体とした。感触、使用感が優れるという。
4月に開催されたイン・コスメティクス・パリに出展し、好評だった。今後のスケジュールで、代理店と協力して中国で顧客向けのセミナーを開催する。また7月にイン・コスメティクス・コリア、11月に開催される日本化粧品技術者会学術大会の企業展示ブースへ出展し、来年はCITE JAPANで紹介する。
関連キーワード
この記事は週刊粧業 2024年6月3日号 12ページ 掲載
■特集/化粧品原料~「環境対応×多機能化」の提案が加速◎岩瀬コスファ~強力な抗菌力と抗酸化力をもつ多機能性原料の提案に注力◎日光ケミカルズ~高い抗酸化力を有するアミノ酸、ビタミンCとの併用により効果を発揮◎一丸ファルコス~新たな作用機序に着目し開発強化、国際的なアワード受賞原料も充実◎香栄興業~老化細胞除去素材「オウレン」の提案を強化◎阪本薬品工業~天然系可溶化剤「Sフェイス」シリーズのライ...
バラ売り
【週刊粧業】2024年下期オーラルケアの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年百貨店の化粧品販売最前線
バラ売り
【週刊粧業】シンクタンクが分析する2025年国内化粧品市場
バラ売り
【週刊粧業】2024年パーソナライズドコスメの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年パーソナライズドコスメの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】アンズコーポレーション、コンセプトムービーに共感の輪ひろがる
バラ売り
【週刊粧業】ポーラ化成、究極のテーラーメイド化粧品の創出めざす
バラ売り
【週刊粧業】スキンガーデン本店、大型店を活かした売場づくりで新たなトレンドとの出合いを創出
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。