東色ピグメント、マイクロプラスチック規制に対応

週刊粧業 2024年6月3日号 12ページ

カンタンに言うと

  • 新製品「CC-880」を発売
東色ピグメント、マイクロプラスチック規制に対応

 東色ピグメントのメークアップを中心とする化粧品原料事業は、売上の7~8割を欧米をはじめ海外が占める。TPパウダーシリーズのウレタン樹脂粉体は、欧州のマイクロプラスチックビーズ規制が懸念されるものの、現状は使用可能であることから販売を続ける。

 「外資系の大手メーカーでもリニューアルのタイミングで切り替わっていくことも考えられる。代わりになるものを市場に投入していくことが当社の原料ビジネスの最大の使命となる」(髙橋和彦常務取締役営業開発本部長)

 その一環で、球状セルロースビーズやセルロースと炭酸カルシウムを複合化したものをはじめ、合成ポリマー以外のものを提案している。昨年のCITE JAPANでは花びら状の炭酸カルシウム「LDR CA」を改めて紹介した。

 「炭酸カルシウムもセルロースも、自然界に存在する成分である。そういう意味では人工物というイメージではないと思うが、実際に花びら状の形をつくる際に石灰石(主成分=炭酸カルシウム)を原料に化学的に製造する。ただ素材そのものはナチュラルである」(同)

 今年4月には新製品の「CC-880」を発売した。微細な炭酸カルシウムとセルロースを複合化し球状に仕上げた。LDR CAは花びら状であったが、球状にすることで、滑り性と機能性を併せ持つ新しい複合粉体とした。感触、使用感が優れるという。

 4月に開催されたイン・コスメティクス・パリに出展し、好評だった。今後のスケジュールで、代理店と協力して中国で顧客向けのセミナーを開催する。また7月にイン・コスメティクス・コリア、11月に開催される日本化粧品技術者会学術大会の企業展示ブースへ出展し、来年はCITE JAPANで紹介する。

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