物産フードサイエンス、毛髪に対する糖アルコールとポリクオタニウム-10の併用効果を確認

週刊粧業 2024年6月3日号 12ページ

物産フードサイエンス、毛髪に対する糖アルコールとポリクオタニウム-10の併用効果を確認

 物産フードサイエンスは、糖アルコールの一種である「アクアオール」と「ポリクオタニウム-10」を併用することで、毛髪の指通りを向上させる効果を見出した。

 「ポリクオタニウム-10」はシャンプーなどの洗浄製品に使用される成分の一つで、髪を保護し、柔軟性を与える役割をもつ。

 実験では、うねり毛30㎝、治具として櫛を取り付けたプローブ型摩擦測定器を用いた。アミノ酸界面活性剤を配合したシャンプーで毛束を洗浄後、濡れ髪のまま垂直に吊るし、根本から毛先方向に櫛通しをした摩擦力を測定した。

 その結果、「アクアオール#2」「ポリクオタニウム-10」をどちらも配合していない場合における摩擦力が1318gであったのに対し、「アクアオール#2」のみ配合した場合は1210g、「ポリクオタニウム-10」のみ配合した場合は625g、併用した場合は377gであった。

 併用すると摩擦力が大幅に低減し、指通りの向上につながると考えられた。ポリクオタニウム-10といった従来原料とアクアオールとの相乗効果により、毛髪の感触向上に関する提案の幅も広がると推測された。

 糖アルコールは、トウモロコシやタピオカなど植物由来の素材から製造され、0.98~1.00という高い自然由来指数が特徴だ。昨今のサステナブルな潮流にもマッチしており、植物由来原料でありながらも高い安定性を持ちあわせている点も強みである。

 「糖アルコールは、化学的反応性が低く着色や異臭の原因になりにくい。加熱工程が多い化粧品製造において、安定性の高さは商品の品質を高める重要な要素となる。既存の原料との組み合わせにより、新たな特徴や相乗効果が生まれる可能性についても研究を進めていく」(同社)

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