阪本薬品工業、天然系可溶化剤のラインナップを拡充

週刊粧業 2024年6月3日号 7ページ

阪本薬品工業、天然系可溶化剤のラインナップを拡充

 阪本薬品工業は、人体や環境にやさしいサステナブルな原料として食品や医薬品など幅広い産業で用いられる安全性の高い植物由来のグリセリンを出発原料とし、保湿や乳化、可溶化、分散の各機能に特化した原料としてスキンケアからメークアップ、洗浄剤など様々な分野で活用されている「ポリグリセリン脂肪酸エステル」を幅広く取り扱っている。

 同社では近年、環境に配慮したサステナブルな原料の需要拡大に伴い、多彩な機能を持つポリグリセリン脂肪酸エステルの中でも、RSPO・COSMOSの各認証と中文INCIを有し、外原規に適合する2つの天然系可溶化剤「Sフェイス10G-IS」「Sフェイス10G-L」への引き合いが高まっているという。

 Sフェイス10G-ISは、スクワランをはじめ幅広い油溶性物質に対して可溶化性能を持ち、クレンジングオイルに配合するとメークとの馴染みや水洗性が向上し、クレンジング後の残油感が少ないのが特長だ。

 Sフェイス10G-Lは、香料や精油に対して高い可溶化性能を示し、化粧水やクレンジングローションに配合した精油を透明に可溶化する。

 「Sフェイスシリーズに関しては、第1弾の10G-ISを発売した際、精油や香料を可溶化できるタイプも欲しいといった要望があり、10G-Lを開発した経緯がある。今年4月には、10G-ISに近い可溶化性能を有しながらも、水との親和性が高い『10G-M』を新たにラインナップし、シリーズの提案を強化している」(同社)

 Sフェイス10G-Mは、スクワランなど非極性の油剤に対する可溶化性能に優れている。また、汎用的なPEG系可溶化剤と比較してべたつきや被膜感が少なく、柔らかな感触が得られるという。

 「グリセリンから脂肪酸エステルなどの各種誘導体を一貫製造し、こうして使用感で差別化を図れる点も我々の強みだ。今後も当社のアプリケーションラボを通じて新たな処方の提案を強化し、お客様のお困りごとをサポートしていく」(同社)

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