【消費者アンケート調査2024】化粧品の使用状況 素朴な質問

週刊粧業 2024年7月8日号 46ページ

カンタンに言うと

  • 同ブランドで揃えるは2割強、全て異なる、数点同一は減少
  • シリーズ使いは「化粧水」が軸、クリームの使用意向やや増加
  • キット付ポーチ使わないが6割、「サイズ感」や「機能性」を重視
  • 電車内メークに寛容な意見も「全て許せる」は14%と少数派
  • 男性化粧の肯定派は減少もアイメークは支持率が上昇
  • 必須3品目は「化粧水・UVケア・乳液」で不変
  • 高額品使用者の3割は満足も未体験者が4割強にのぼる
  • 6割が効果を求めて使用、物価高で値頃感が急浮上
【消費者アンケート調査2024】化粧品の使用状況 素朴な質問

⑴-①、同ブランドで揃えるは2割強、全て異なる、数点同一は減少

 インターネットの普及により社会環境が変化したことで、生活者ニーズが多様化・複雑化し、スキンケア商品をアイテム毎に好みのブランドをミックスして購入・使用する消費スタイルが若い女性を中心に定着している。

 スキンケア商品をシリーズで展開するブランドは、明確な美容コンセプトに加え、ライン使いすることにより期待できる美肌効果を引き上げることで、愛用者を獲得している。こうした中、3年毎に進めている調査において、「全品同シリーズ」で揃えている層の減少に歯止めがかかり、前回調査より7.1P増の23.8%となったことはライン使いを推奨するブランドにとって明るい材料といえる。

 オールインワンゲルやBBクリームに代表されるような多機能コスメの単品需要が高まる市場環境において、使用するアイテムを同シリーズで揃える層が増えたことに意外性を感じる読者も少なくないと思われる。

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