エア・ウォーター・リアライズ、共通認識を深め組織文化を醸成、事業多角化の促進で成長加速へ

週刊粧業 2024年7月1日号 26ページ

エア・ウォーター・リアライズ、共通認識を深め組織文化を醸成、事業多角化の促進で成長加速へ

 エア・ウォーター・リアライズは、人事・教育の充実化で組織文化の醸成を図り、事業の多角化戦略を促進する。教育面では、2014年より人材教育・育成を目的とした独自のマーケティングプログラムを開始している。独自の研修制度も確立し、従業員のスキルアップを支援している。

 新井喜久社長は、「当社はエアゾール製造を祖業とし、経営統合しながら化粧品、注射針のOEM事業など経営の多角化を進めて現在に至る。統合の元を辿れば、企業文化の異なる11の企業から成り立っており、会社として理念や思想を浸透させていくには、まず、同じ意識・言語でコミュニケーションをとれる環境を整備していく必要があった」と振り返っている。

 共通言語化を進めて組織文化の醸成を図るとともに、独自の研修制度を確立・導入し、「学ぶ文化の醸成」にも取り組む。資格取得も推奨している。職務等級制度や目標管理制度と連動させ、自己啓発を積極的に後押しし、これまで国家資格450件、民間資格を含めると500件以上の取得実績を持つ。

 取り組みの成果は人材定着にもつながっている。優秀な人材の確保に向けて2010年より新卒採用を開始しているが、新入社員(大卒以上)の3年以内の離職率は1割未満にとどまる。

 ダイバーシティの推進で、障がい者雇用も促進している。生産拠点の1つである岐阜工場では、特別支援学校と連携して早期から障がい者雇用を推進しており、19年以降はその経験を各工場にも展開し、23年障がい者雇用率は3.5%(法定雇用率2.3%)となった。

 「独自の教育・研修制度を導入して10年が経つ。次のステージに向けて人事制度の見直しを進め、エア・ウォーターグループのウェルネス分野を担うコンシューマーヘルスユニットの中核企業としてさらなる成長を遂げていきたい」(新井社長)

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