ホルス、エクソソームの需要の高まりに対応

週刊粧業 2024年9月23日号 6ページ

カンタンに言うと

  • ヘアケアは多角的アプローチを重視
ホルス、エクソソームの需要の高まりに対応

 ホルス(三井幸雄代表取締役)はグループとして化粧品・健康食品の原料開発、OEM、消費者向け販売を手掛け、独自原料の開発と新市場の開拓に取り組んでいる。

 2024年4月には化粧品原料「サイタイ血幹細胞エクソソーム」を新たに上市した。ヒトの中で最も若い細胞であるサイタイ(へその緒)血由来の幹細胞を培養して得た上清液を使用しており、上清液中に含まれる「ヒトサイタイ血由来幹細胞エクソソーム」を確認することで、表示名称中に「エクソソーム」の表記を可能にした。

 原料中に含まれるエクソソームは、幹細胞から自然に分泌されたままの安定した状態を保っている。細胞にとって最適な状態で作用することで、高いエイジングケア効果が期待できるという。

 また、同原料中の成分「ヒトサイタイ血幹細胞順化培養液」は、表示名称およびINCIを世界で初めて取得しており、「サイタイ血幹細胞エクソソーム」とともに記載することで、「幹細胞」と「エクソソーム」という2つの特徴を同時に訴求することが可能だ。高いエイジングケア作用が期待できるため、主に美容液などへの提案を行っていく。

 一方、近年男女を問わずヘアケアの悩みが増えている。ヘアケアの悩みの原因は、遺伝や性別など人によってさまざまであり、効果的なアプローチも異なっている。

 同社のヘアケア原料である「毛根幹細胞培養液」は、日本人由来の毛根幹細胞を培養して得られる上清液である。毛周期と呼ばれる毛髪サイクルのうち、成長期だけでなく退行期や休止期にもアプローチが可能なため、毛髪の成長はもちろん、毛髪サイクルの正常化も期待できる。

 また、新規で表示名称「ヒト毛根幹細胞順化培養液」とINCIを取得した世界初原料としての訴求が可能だ。

 さらに、毛細血管に作用して毛母細胞へ酸素や栄養素を届ける効果を持つ「ピディオキシジル」や、毛母細胞の分裂や増殖を促進し、毛髪の成長を促す「KGF」など、その他の同社オリジナル原料と掛け合わせることで、多角的なアプローチが可能となり、相乗効果が期待できる。

 この他にも、健康食品への配合も可能な原料として、「PUAエクソソーム」も取り揃えている。馬由来の胎盤・臍帯・羊膜から有用成分を同時抽出した同原料は、原料1g中におけるエクソソーム数「2180億個以上」を保証値として設定することで、最終製品においてエクソソーム数の訴求を可能にした。また、原材料表示には「エクソソーム含有」という文言も記載することができ、訴求力が高まった。

 今後も幹細胞やエクソソームを軸に、「細胞の老化」にアプローチできるような原料開発に力を入れていく。

ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ホルス、エクソソームの需要の高まりに対応

PDF記事・人気ランキング

最新PDF記事

最新PDF記事をもっと見る

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
株式会社ミンテルジャパン
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop