花王、主力の「薬用ピュオーラハミガキ」を刷新

粧業日報 2024年10月9日号 4ページ

2024年10月9日 11:00

粧業日報日用品メーカー

カンタンに言うと

生活者の歯磨き実態の1つ「ながら磨き」に着目

　花王は10月26日、オーラルケア主力ブランド「ピュオーラ」から、新処方の「薬用ピュオーラハミガキ」（医薬部外品、クリーンミント／ストロングミント／フレッシュカシス、170g 473円前後）と「ピュオーラハブラシすき間PRO（プロ）」（ふつう／やわらかめ、328円前後）を発売する。いつもの磨き方を変えられない生活者のリアルな実態を捉え、新しい機能を備えた商品を提案する。

　2025年に「国民皆歯科健診」の導入も予定されているように、昨今、生活者の歯や口の健康への意識は高まっており、歯科検診の受診率は15年前と比べて約2倍まで向上している。一方で、最近花王が行った調査によると、検診時に歯科医から「正しい磨き方」の指導を受けても、いつもの磨き方をなかなか変えられないという生活者が多く存在する実態が見えてきた。

　「歯科医が推奨する正しい磨き方を実践できているか」の問いに対して、「とてもあてはまる」と回答する人は1割にも満たず、約6割の人が「歯磨きを簡単に済ませたい」と回答。さらに、スマートフォンやテレビを見ながら歯磨きをするなどの「ながら磨き」をしたことがある人は、全体の約7割もいることが明らかになった。

　そこで今回は、わかっていても正しく磨けない生活者の本音と実態を捉えて、いつもの「ながら磨き」でもできる効果的な口腔ケアを提案する。

　「薬用ピュオーラハミガキ」は、取れにくいこびりつき歯垢や菌をゆるめてはがす処方に改良。いつもの「ながら磨き」でも、歯垢や菌を根元から除去する。さらに、泡の密着性を大幅に高めることで「ながら磨き」でも垂れにくくなった。

　「ピュオーラハブラシすき間PRO」は、磨きにくい「重なり歯並び」に着目。「フロス毛」をヘッドの8カ所に植毛したこだわり設計で、歯と歯の重なり合った狭いすき間にも入り込み、スッキリ磨ける。