【週刊粧業2016年3月21日号14面にて掲載】 3月3日前後、お雛祭りにまつわる投稿がSNS上でも氾濫していましたが、思わず目をとめてしまったのは、「娘のために作ったちらし寿司、ヘアビューザーの冷風をあてたら、美味しくなった気がしました」という内容のもの。「さすがにそれは無いでしょ」と心の中でツッコミながらも、いよいよ、髪の神ドライヤーの信仰もここまできたかと実感する投稿でした。 ここで、...
【週刊粧業2016年2月22日号4面にて掲載】 「あと1週間で、お近くに新しい店舗ができますね」。いつも、最後にレジ前でまとめ買いするハーゲンダッツのアイスクリームをかごに入れた瞬間、セブン-イレブンの店長のおじさんが、話しかけてきました。最寄駅と自宅のちょうど真ん中あたりに位置する、行きつけのセブン-イレブンは、古くからある商店街の中に建った高層マンションの1階にあります。 オープンした当...
【週刊粧業2016年1月11日号11面にて掲載】 ファションリーダーとして、また、インスタグラマーとしても注目を集めているM子さんと、来年のママファションイベントの打ち合わせのため、車が停められるカフェで合流。 「早速だけど、今シーズンは何か買った?」と聞いてみると、「早めに暖冬だと判ったので、コートもダウンも見送って、インナーだけ爆買いしました(笑)」との返事。車移動とはいえ、真冬のオープ...
【週刊粧業2015年9月21日号14面にて掲載】 卒業以来、ずっと欠席してきた大学の同窓会。「節目の年だから、一瞬でも顔をだして欲しい」と、仲の良かった友人たちから何度もFBに連絡がありました。思い出したのは、女優の賀来千香子さんが、自慢のふんわりヘアで、同窓会にさっそうと現れるコマーシャル。 大半が富裕層の専業主婦となり、良き妻、良き母として50代を迎えている同級生たちが集まると、本当にあ...
【週刊粧業2015年8月31日号12面にて掲載】 「帰国の決心をしました」。私のFBに彼女からメッセージが届いたのは、バンコク市街地でテロかもしれない大爆発が起こった次の日のことです。 30代で起業して、タイに会社をつくって2年。3人の子育てをしながら、現地で時間をかけて信頼関係を築き、会社も軌道に乗り始めました。「いよいよ、夢だった日本の女性目線の文化とバンコクをつなぐビジネスを始めます」...
【週刊粧業2015年7月20日号14面にて掲載】 先日、たまたま仕事仲間と観ていた「モニタリング」というTV番組。 ドッキリを仕掛けて、それを隠しカメラで観察するというもので、その回は45歳の年の差婚で話題となった、加藤 茶さん(72歳)が仕掛け人。保証人になった友人に逃げられてしまい、1億円の借金ができたという話を、妻の綾菜さん(27歳)に告白するという設定です。 馴染みの焼き肉店とおぼし...
【週刊粧業2015年6月1日号12面にて掲載】 「これから、40代の男性がネイルサロンデビューされるんです」。興奮気味に話してくれたのは、青山のマダム達に人気のネイルサロン店長。「いよいよ、ゲイパワーの波が、渋谷から、この隠れ家サロンまで押し寄せて来る?」。そう切り返すと、「違うんです。奥様に背中を押されて、ご主人が一緒にいらっしゃるんです」との返事。 今まで、近所の理髪店にしかいかなかった...
【週刊粧業2015年4月27日号14面にて掲載】 女性にとって「美肌」は永遠のテーマですが、その「美肌」にもトレンドがあります。 今、注目されているのは「エフォートレス肌」。これは、フランスの女優、シャルロット・ゲンズブールやソフィア・コッポラが元祖と言われるファッション「エフォートレス・シック」から生まれたトレンドワードで、いよいよ美容のジャンルでも使われるようになりました。 effort...
【週刊粧業2015年3月23日号4面にて掲載】 広尾商店街を入ってすぐにあるペットショプは仕事中の私にとって、危険エリア。待ち合わせの時間が気になりながらも入口付近のケージの中で居眠りしている子犬を目にしたら最後、立ち寄らずにはいられません。 中に入ってしまうと、もうダメです。こちらに向かって、寄り添うように近づいてくるフワフワ系の子犬を前に、しばらく、その場から離れられなくなってしまうので...
【週刊粧業2015年2月16日号10面にて掲載】 ファション業界の女性や地元マダムに人気のビストロ、アンクーで、講演依頼.comの女性編集長とお祝いの会食をしていた時に、事件は起きました。 「私が打っているのは、ボトックス界のエルメス。だから安心して聞いて」。店中に響く大声に、ついにオーナーがとんできて、「お客様、お声を小さくお願いします」と注意をしました。一瞬静まりかえった店内には、私たち...
【週刊粧業2015年1月19日号12面にて掲載】 女には本音と建て前がある。あらためて、それを感じたのが2015年最初の新年会でした。 学生時代にJJの表紙モデルにスカウトされて以来、30代ではVERY創刊号にファションリーダーを務め、40代~50代にかけてはバブル世代のブランド志向を守り続けてきた親友とのコスメ談義でのことでした。 「今年の買い初めは、トム フォード ビューティーの口紅とフ...
【週刊粧業2014年11月17日号12面にて掲載】 安部晋三首相の提唱する女性活用推進「ウーマノミクス」。一見、女性にとって素晴らしい政策のように見えます。しかし、たとえば男性社会の中でポストだけ用意されても、そこには男性からの嫉妬も含め、女性にとってのストレスしか生み出しません。「女心がわかってない」政策だと思います。 すでに頑張っている女性たちにとっては、「これ以上頑張れと言われたくない...
【週刊粧業2014年11月3日号14面にて掲載】 2015年のカレンダーや、ダイアリーが並び始める季節となり、私のまわりには、今年中、あるいは来年に向けて、「決断」をする女性たちからメッセージが届いています。 例えば、大好きなブランド、ラルフローレンジャパンで40代まで働き、いよいよウィメンズの最高責任者のポストが用意されたときに、「運命の人と出会ったの」と、それまで積み上げたキャリアを捨て...
【週刊粧業2014年9月22日号5面にて掲載】 日本人形のように美しい、つるりとしたツヤとハリのある肌に導くファンデーション。化粧品ブランド「アディクション」の秋冬キャンペーンのキャッチコピーに魅かれてか、20代から30代のOL達で、夕方のコスメカウンターは賑わっていました。 その時、ふと思い出したのは、私の周りにいるアラフォー女性誌で活躍するビューティーライターA子さんのこと。高校生の息子...
【週刊粧業2014年8月25日号18面にて掲載】 先日、伝説のJJモデルで現在もHERSで活躍する玉井亮子さんとライブレストランに出かけた際のことです。雰囲気のいい暗めの店内、ご招待席に案内されると、「お飲物は?」と、メニューリストを渡されました。 が、二人とも、しばらく沈黙。すると、亮子さんが、「老眼鏡出していい?」とニッコリ笑いながらメガネをとりだしました。「やっぱり、大人はこうでなくっ...
【週刊粧業2014年7月28日号15面にて掲載】 「私、これからは、バレエと歌で演じる側の人もやっていきます」。8年ぶりに会った美帆さんは、目をキラキラさせながら、びっくりする転身の報告をしてくれました。 早稲田大学在学中に、若干21歳で芸能プロダクションを起業。自分たちのまわりにいた美しく才能溢れる女子大生をメインにマネージメントをはじめた美帆さんは、女性社長として、マスコミにも華やかに取...
【週刊粧業2014年6月23日号14面にて掲載】 京セラドームで国歌斉唱をすることが決まった歌手の星本エリーちゃん。ヴォイストレーニングも完璧にこなして、晴れの舞台で着る衣装について相談がありました。 早々、彼女のデビューアルバムのジャケット写真を一緒に担当したスタイリストの川田亜貴子さんと打ち合わせしたところ、エリーちゃんのチャームポイントで...
【週刊粧業2014年5月19日号5面にて掲載】 「浩子さんご無沙汰しています」。スタイリストのMAIKOさんは周りでランチをしていた華やかな芦屋マダムたちの視線を一斉に集めながら登場しました。「やっぱりステキ!」。待ち合わせしていた私が自慢したくなる彼女は、サッカーやテニス、メジャーリーグで活躍するアスリートからニュースキャスターまで、公私のスタイリングを手がけて、コ...
【週刊粧業2014年4月28日号14面にて掲載】 「予定の出席数を越えそうです!」。PRを担当している女性から、嬉しいメールが届いたのは、へアケアブランド、マカダミア ナチュラル オイルシリーズ新商品発表会の前日。表参道のbrisa libreriaにてプレス関係者のみなさまをお迎えしてプレゼンテーション、その後、併設のサロンbrisaにて体験をしていただくという企画...
「アンジェリーナ・ジョリーが愛用しているドクターズコスメなんです」。 このキャッチコピーだけでセレブに敏感な女性なら、何人が「試したい」と思うことでしょう。N.Y.皮膚科学会の創始者であり現チーフドクターであるデヴィッド・コルベア博士が開発した美肌エステ「トライアドトリートメント」のスキンケアライン「COLBERT」と、大人のためのセレクトショップ「DECO de ...
本音で話したい相手とだけ行く、お気に入りのビストロ「un coup」は日比谷線広尾駅から歩いてすぐのビル2階にあります。ワインは体に優しいヴァンナチュールが豊富にとり揃えられ、素材にこだわった美味しいお料理が楽しめるお店は、いつも大人の女性で賑わっています。 つい先日、このお店を予約したのはVERYでタレントさんの連載をしていた頃に毎月会っていた女性マネージャーとの...
つい数年前まで、オシャレな女性は、脚をキレイに長く見せるハイヒールを履くことが当たり前だったのに、この冬も街で見かけるリアルな足元の流行は、モコモコしたペッタンコのらくちんブーツです。 私のブーツコレクションと言えば、カジュアルなムートンのウェッジソールから、エンジニアタイプを含めても、7センチ以上のヒールばかり。いよいよ寒さが厳しくなるこの季節に活躍するロングブー...
食品偽装が話題になっています。私たちが車エビだと思っていたものはブラックタイガー。ステーキだと喜んでいたものは加工肉。それも有名ホテルや百貨店、ミシュランの評価があった店でも偽装がされていたそうです。不況からの価格競争、コストカットのために結果がこうなったということは薄々理解できますが、消費者、特に女性にとっては「裏切り」以外の何者でもありません。 ネット環境が凄い...
「結婚したら専業主婦になりたい」。独身女性の30%が、そんな希望を抱いていることが厚生労働省の調査でわかりました。実際、私の知り合いのお嬢さんが「ママみたいな専業主婦になりたい」と宣言して、高校から大学まで本格的に打ち込んでいたダンスは趣味にとどめ、お付き合いしていた彼とも別れて、早々、婚活モードに突入しました。 どんなに好きでも職業にできないダンス、将来がまだ見え...
2020年東京オリンピック招致が決まって、その経済効果が話題となっています。早々にスポーツメーカーのミズノの株が上がったりと、業界周辺の賑やかさも伝わってくる中、時同じくして、個人消費が伸びているにも関わらず、衣料品の売り上げ数値は下がっているという報道がありました。 確かに、若い世代は必要なモノしか買わないし、特に女性にとって東京オリンピックがもたらす経済効果とは...
百貨店の地方物産展から火がついたご当地グルメ、そしてゆるキャラブームと、「地方ブランド」のベースが根付いてきたところに、NHKの朝の連ドラ「あまちゃん」がスタート、視聴率も絶好調です。「じぇじぇじぇ」に始まり、毎朝聞く東北地方の「方言」は日に日に特別な言葉ではなくなって、「ホッとする」「元気になる」一日の始まりに無くてはならないものになりました。 今まで「方言」とい...
「絶対、気が合うはずだから」。 20年来私のことをよく知る友人が、夏休みを利用して帰国すると、アメリカ、ヒューストン・バレエ団で活躍する、若き日本人バレリーナとのお食事会をセッティングしてくれました。仕事関係ではない女性同士は、会ったその瞬間に「この人と友達になれるかどうか」が大切で、ファッションやメークを通じてその人のライフスタイルや考え方をとらえることになります...
ゆっくりショッピングできる、平日午後のZARA六本木ヒルズ店。いつもは空いているはずのフィッティングに、大人の女性が列を作っています。それも、3人以上の人が同じ花柄のプリントパンツを手に持っての順番待ち。 ミントグリーンベースにリゾートで見かけるような大きな花があしらわれたデザインのパンツは、大人世代には「ちょっと派手かも?」の印象。実は私もそのフロアで一目見て気に...
約1カ月間、お休みをいただいたおかげで、久し振りにTVを観る機会が増え、驚いたのは芸能人から素人登場まで、料理男子の番組がどれだけあるのか、と思うほど多くなっていたことでした。 少し前の男の料理ブームはdancyuに特集されるような「そばを打つ」といった大人の男性に向けた本格的なものでしたが、今の料理男子達は、毎日食べられる、主婦がささっと作るような普段ご飯が出来た...
中村浩子が体調不良のため、長年コンビを組んで仕事をしている私、相沢正人がピンチヒッターで、このコラムを書かせていただきます。中村ファンの皆様には申し訳ありませんが、ご了承ください。 さて、ちょっと時間をさかのぼり94年、今から19年前の話です。 「みなさん、口紅はピンクなんですね。ディオールの475番?」 場所は神奈川...
中村浩子
(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長
「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。
現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。
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