吉田硝子は、シンプルなPET製ボトル「PIシリーズ」に加え、ガラスボトル「FLシリーズ」と「FCシリーズ」が引き続き堅調に推移している。
今年10月にはPET製ボトル「PUシリーズ」(内容量30~150mL、写真)を新たに発売し、プラスチック容器のさらなる拡販をめざす。優しい曲線ラインが特徴で、手に持った感触にこだわり、開発には女性社員の感性と使用感を意見に取り入れた。
「従来のシリーズはスタンダードな形状で、飽きがこないデザインが主流だった。そうした中、優しい曲線、手に持った感触が心地よく安心感を与える新商品を企画し、形に特徴があるPUシリーズを導入した」(唐木茂行常務取締役)
さらに、同社では2004年から環境対応型ボトルの開発にも力を入れている。
これまで、トウモロコシ原料の「バイオマスボトル」の導入を皮切りに、NHC(ナノハイブリッドカプセル2)樹脂添加剤を使用し、CO2排出量を30~35%削減する「CO2削減ボトル」を提案してきた。
今回、植物由来サトウキビを原料とした「バイオポリエチレン」の製造に取り組み、生産体制を整えた。
容器の96%が植物度で形成されていることから、石油などの化石資源の使用量を削減するとともに、焼却などの廃棄処理時におけるCO2の排出量も削減することができる。この「バイオポリエチレンボトル」は規格品も揃え、来春をめどに発売する予定だ。
「容器メーカーの使命として、『高品質』『値段が手頃』『短納期』の3つを満足させることに取り組んできた。今後も、顧客ニーズにしっかり対応していく」(唐木氏)
【容器カタログ】「吉田硝子」専用ページはこちら
この記事は週刊粧業 掲載
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