化粧品容器・プラスチック容器などの企画・製造・販売を手がける三洋化学工業(井上厚弘社長)では独自路線の追究にこだわってきた。
井上厚弘社長は「私はマージナルという言葉が好きで、敢えて王道を行かず、辺縁の部分から生まれるものを大切にしてきた。他社にはないオリジナリティを商品開発に盛り込み、ジャー容器のメーカーとして存在感も高まった。しかし、それに満足せず、さらなる進化を目指していかなければならない。他社とかぶりたくない」と心情を語る。
容器メーカーとしてモノづくりに邁進してきた同社ではエンターテイメントを次の目標に掲げ、次のステップを歩み始めた。「1番怖いのは売上げが下がることではなく、おもしろくないと言われること」(井上氏)とし、同社らしさを取り入れたワクワクする容器づくりにこだわっている。
これまで、福利厚生や人材育成など人を大切にした会社づくりに取り組んできた。その企業姿勢が評価されて講演会の依頼まで受けるようになった。環境に配慮したハイテク容器「テコ」の導入により商品開発も一つの節目を迎えた。
「職場環境が整い、製品構成も充実した。しかしこの業界はルールがあってないような世界であり、そのような意味では猛反省している。今は新たな展開を模索しているところだ。やり続ける一方で、新しいものを生み出していかなくてはならない」(井上氏)
日本の化粧品製造技術は世界最高峰であり、それを入れる容器にもっと表現の幅を持たせるべく、次のステップとして、さらなる小ロットへの対応をはかる。エンターテイメントが商品になる、例えばロット単位での夢現デコレーションの実現を目指している。使う人が喜んで使ってもらえる容器づくりにこだわっていく方針だ。
※CITE Japan 2011注目企業「三洋化学工業(株)」編はコチラ
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この記事は週刊粧業 掲載
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