花王、中国環境保護部と「中国清潔・節水全国運動（清洁节水中国行）」を共同開催

粧業日報

2012年3月22日 16:02

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カンタンに言うと

　花王グループの花王（中国）投資有限公司（平峰伸一郎董事長）はこのほど、中国環境保護部宣伝教育センターと共同で、「中国清潔・節水全国運動（中国語表記：清洁节水中国行）」を開始した。このイベントは、第1弾の北京（3月17日・18日に続き、上海（3月24日・25日）、成都（4月7日・8日）でも実施される。　北京の西単文化広場では、「一世帯一年間一万リットルの節水（中国語表記：一家一年一万升）」をテーマに、節水や水資源の大切さを紹介するイベントを開催し、2日間で約2万人が来場。会場では、パネル展示や、水に関する知識を楽しく学ぶことができるゲームや、「花王国際こども環境絵画コンテスト」受賞作品の展示、花王の節水型衣料用洗剤の実演などを行った。　3月17日に北京のイベント会場内で行われた開幕式には、環境保護部宣伝教育センター長の賈峰（ジアフォン）氏をはじめ、環境保護部宣伝教育司、北京市関連など、中国政府の官僚約10名、花王の中川俊一取締役常務執行役員、花王（中国）投資有限公司の平峰伸一郎董事長兼総経理、花王（上海）産品服務有限公司の解田稔董事長兼総経理などの花王関係者、地域住民や学生代表など、約400名が出席した。

　中川取締役常務執行役員は開幕式のあいさつのなかで、「環境保護部宣伝教育センターとともに、清潔・節水という共通テーマで活動できることを、大変光栄に思っている。この活動を通じて、日常生活での清潔・節水という観点で、環境保護部宣伝教育センターのノウハウと、花王グループの技術と経験を結合させ、中国における"エコな生活文化"の実現に貢献していきたい」と語った。　中国では近年、水資源の不足が日増しに深刻になっており、政府や国民の関心がますます高まっている。同社は、モノづくりの設計や製造プロセスだけでなく、ユーザーが実際に使用するプロセスにおいても、節水や省エネなど、いっしょに実行できるエコ活動を提案。2009年秋には、洗たくのすすぎにかかる回数や時間を軽減し、節水に貢献できる衣料用液体洗剤を中国で発売した。　中国都市部（北京・上海）を対象に行った同社の洗濯実態調査から得たデータをもとに算出した場合、この洗剤と「すすぎ1回」設定の洗濯機を併用すると、1世帯あたり1年間で、約1万リットルの節水が見込めるという。