ファンケル、洗顔パウダーの機能性向上で売上増大狙う

カンタンに言うと

ファンケル、洗顔パウダーの機能性向上で売上増大狙う

 ファンケル(本社=横浜市)は30年超にわたって製造・販売している「洗顔パウダー」をリニューアルし、発売日の6月20日から新規顧客を獲るための先鋒に位置づけて愛用者層の拡大と売上増大を狙っていく。

 2008年に発売した現行品は洗顔が仇となることを防ぐため、肌に備わったうるおい成分「NMF」(ナチュラルモイスチュアライジングファクター)の消失を抑える独自成分「アミノ酸系モイストキープ洗浄成分」を配合したほか、弾力に富んだ泡を作る機能「アミノハイブリッド技術」で人気を集め、5年間の累計販売本数が1372万本に達するなど「スキンケア効果のある素晴らしい洗顔料で、92万人が愛用する看板商品」(ビューティカンパニー商品企画部)」に位置づけている。

 7代目となる新商品は、こすりによる刺激や汚れ残しのほか潤いの取り過ぎなど、洗顔が引き起こす肌ストレスの排除を開発テーマに据えた。

 実現へのアプローチとして、パウダー表面のコーティング処理と空気を含みやすい穴あき構造で負担の少ない泡に移行した。また、カンテンとデンプンの連携で毛穴の奥の汚れ浮かせて絡め取る働きを実現し、さらに「プレスキンケア効果」と呼ぶ機能を盛り込んで化粧液などが本領を発揮しやすい下地づくりを可能にしたという。 

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