資生堂は、第7回「資生堂 女性研究者サイエンスグラント」の応募を9月20日から11月11日まで受け付ける。
同グラントは、次世代の指導的役割を担う女性研究者の育成を目的とした研究助成で、自然科学分野の幅広い研究テーマを対象に、2007年度の設立以来、計59名の女性研究者へ研究助成を行ってきた。
日本では、科学技術分野における優秀な人材の確保が喫緊の課題となっており、その対策の一つとして、数少ない女性研究者をどう増やし、活かしていくかに注目が集まっている。現在もなお、日本の研究者に占める女性の割合は13.8%にとどまっており、諸外国(英37.9%、米34.3%)と比べて大きく下回っている。
また、講師・准教授・教授と職位が上がるにつれて女性の割合が低くなる傾向もみられるが、これは男性に比べ「出産・育児・介護」などの影響を受けやすい一方で、サポートする環境が十分ではないことが一因として挙げられている。
同グラントは、年齢制限を設けず、研究分野も「自然科学全般」としているほか、女性研究者が「出産・育児・介護」などの影響を受けずに研究を継続できる環境をサポートすべく、研究補助員の雇用費用にも充当可能としている。
実際、同グラントの受賞者へのバックアップは、大学内外でのキャリアアップにも貢献しており、歴代受賞者59名のうち24名が昇格・栄転しているという。
〈グラント概要〉
対象分野=自然科学分野(理工科学分野、生命科学分野いずれも応募可)▽助成金額・件数=100万円/1件、最大10件まで(年間総額1000万円)▽助成期間 1年間(第7回:2014年6月~2015年5月)▽助成金の使途=研究費用(試薬代、機器代など)のほか、研究補助員の雇用費用にも充当可。▽応募資格=日本国内の大学・公的研究機関で、自然科学の研究に従事する女性研究者。年齢、国籍は問わない。
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この記事は粧業日報 掲載
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