化粧品OEMメーカーのフェイスラボは、取引先企業の中国での販売支援を行うべく、昨年11月より中国BtoC大手「天猫」の、海外製品を専門に扱うモールに出店している。
初年度売上目標は1000万円、最終的には10億円のビジネスに成長・発展させていく考えだ。朝比奈謙太社長にインタビューした。
――「天猫国際モール」に出店した経緯は。
朝比奈 国内においては、OEM企業が熾烈な競争を繰り広げており、「品質」「コスト」「納期」以外の独自性を打ち出していくことが不可欠と考えていた。
取引先が求めているのは「流通」であり、海外における販路支援を手掛けたかった。中国では、インターネット経由で約16兆円もの取引があると言われており、その市場を何とか攻略できないかと考えていた時、中国国内企業も出展する「天猫モール」よりもユーザーの信頼度が高い「天猫国際」の存在を知った。
現地のパートナー企業にも恵まれ、無事サイトのオープンに漕ぎつけることができた。
――取引先企業の中国での販売支援の概略について教えてください。
朝比奈 当社の天猫プラットフォーム(http://facelabo.tmall.hk/)を利用すれば、多額の費用や煩雑な契約手続きといった種々のリスクを負うことなく中国国内に製品を流通させることができる。
一定量の製品を預けていただくだけで、発送業務や販路構築、サイトへの掲載作業、代金の受け取りなど、面倒なことは一切当社が行い、サイトで販売された製品については、上代の40%を日本円にて支払うスキームとなっている。
海外における販売支援のあり方を提起する意味で、前例のない取り組みだと自負している。
――現在までの進捗、今後の予定は。
朝比奈 現在、15商品を販売しているが、赤いチューブ容器に金のキャップがついた美容液発想の化粧下地や、界面活性剤フリーのオールインワンジェルなどが人気だ。春節(旧正月)以降は、広告宣伝やサイトの充実を行いつつ、今年中をめどに取扱商品数を30商品まで増やしていきたい。一方、中国企業からの製造依頼も増えており、その取り込みも図っていく。
――企画開発品ではどの商品に期待していますか。
朝比奈 薬用美白成分(トラネキサム酸)配合の化粧水やジェル、クリームを新たに開発した。すでに製品化に至っている例もあり、今後の受注増も見込めるため、生産ラインを増強した。これ以外にも、SPF50+・PA++++対応の日やけ止めや、薬用育毛剤、薬用育毛シャンプーなど、特長ある商品の開発に向けた準備が着々と進んでいる。
この記事は週刊粧業 掲載
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