ライオンハイジーン、次世代型の業務用野菜・果物洗浄剤を開発

粧業日報 2016年6月30日号 1ページ

カンタンに言うと

ライオンハイジーン、次世代型の業務用野菜・果物洗浄剤を開発

野菜洗浄関連分野で
2020年に10億円の売上めざす

 ライオンハイジーンは、食品工場での野菜洗浄工程で使用する、高い洗浄性と低泡性を両立した次世代型の業務用野菜・果物洗浄剤「野菜キレイNEXT」(20kg、オープン価格)を開発し、7月4日より全国で発売する。

 2020年の売上高は、「野菜キレイNEXT」だけで5億円、野菜洗浄関連分野全体で10億円を目指す。

 食品業界では、カット野菜の市場規模が年々拡大し、2015年は前年比7%増の約2650億円(同社推計)となっており、今後も手軽に摂取・調理できるという簡便性から市場規模は順調に伸び、2020年には3500億円まで拡大すると予測されている。

 それに伴い、業務用野菜・果物洗浄剤(殺菌剤含む)の市場規模も50億円(カット野菜市場の1~2%の規模)にまで拡大すると見られている。

 こうした中、食品工場における野菜洗浄工程では、キャベツなどの葉物野菜において丸ごと洗浄、芯取り、目視による異物除去、カット処理、次亜塩素酸塩を使用した洗浄・殺菌など多くの段階で、多くの人手を使って高いコストを掛けて様々な処理が施されている。

 そこで同社では、野菜を効率的にきれいに洗うためには洗浄する工程において野菜表面を水になじみやすくさせることが重要と考え、界面活性剤を配合した野菜・果物洗浄剤を使用することを推奨し、これまで野菜・果物洗浄剤として「野菜キレイ V-1」を提供してきた。

 一方、近年では、異物の除去や洗浄の効率を向上させるために、洗浄装置についても改良が重ねられ、エアレーション(水中バブリング)の強い洗浄機が増加しつつあることから、気泡量が増加し、従来の果物・野菜洗浄剤では洗浄中に泡が立ち過ぎてしまうという不具合が生じていた。

 そこで同社は、「野菜表面を水になじみやすくさせる」「泡立ちを抑える」「泡立っても破泡しやすい」ことを実現できる野菜・果物洗浄剤の開発に着手。ライオングループ独自の技術を活用して検討を重ねた結果、ノニオン界面活性剤を主成分とした「洗浄性」と「低泡性」を両立させた洗浄剤の開発に至った。

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