リード エグジビション ジャパンは、1月23~25日の3日間、東京ビックサイト・東5・6・7ホールにおいて「
第7回化粧品開発展」(COSME Tech2017)(以下、開発展)と「
第5回国際化粧品展」(COSME TOKYO 2017)(以下、化粧品展)を同時開催する。
化粧品の企画開発から最終製品化までの一連の流れを網羅した化粧品総合展として、研究開発の技術者や小売店のバイヤーなど、業界に関わる従事者を対象としている。出展社は前年比約25%増の780社で、来場者数は3万人を見込む。さらに、2つの展示会には日本を含め40カ国の企業(前回は36カ国)が出展予定だ。
今展示会の魅力について松野洋輔事務局次長に話を伺った。
1つ1つの魅力をより高め
ビジネスに直結した展示会へ
――化粧品業界には欠かせない展示会として魅力がより高まっている印象です。
松野 開発展は今回で7回目の開催となり、業界内でも認知度が向上しています。セミナー講師の方にオファーした際も、当展示会を知っている方が多くいらっしゃいました。また、新たな取引先を獲得できる、ビジネスの場として活用できる展示会としても評価されています。
今回の出展社数は780社で、内訳は開発展が410社、化粧品展が370社となっています。また、全体の約30%が海外から出展する企業であることから、日本にいながらにして海外の傾向が掴めるのもこの展示会の大きな特徴です。
開発展では、1つ1つを丁寧に磨き上げて骨太にし、本当の意味で価値を提供できる展示会を目指しました。
現在、化粧品業界では画期的な新商品が出現しづらくなってきています。こうした中、原料の機能性や容器・パッケージの質など、1つ1つ工夫を凝らしていくことが必要とされています。
また、業界全体として好調なOEMへは、要求レベルが高まってきています。メーカー側の本分は「いい商品を消費者に提供すること」であり、そのため、特色のあるOEM企業にアウトソーシングを依頼するメーカーが増加傾向にあります。より柔軟な対応をとり、ただ工場設備を提供するのではなく、各OEMが持つ技術力を活かした提案が求められています。
当展示会の顔でもあるOEM・容器・パッケージゾーンでは、前回よりも出展社数が増え、OEMでは約110社、容器パッケージは約90社が出展予定です。
また、化粧品関係の展示会で唯一、販促ソリューションゾーンを昨年から設置しています。商品は販売手法1つで売上が億単位で変わるとも言われており、特に化粧品業界は、その傾向が強いと言われています。
そのため、多くの来場者から注目を浴びているゾーンです。中にはブロガー管理等のインフルエンサーのソリューション提案など、今後広まっていくであろう目新しい技術もあります。
このゾーンでは、POPや什器などのモノやマーケティング・システムなどのサービスの両方を紹介しています。
研究開発だけでなく、処方や原料パッケージ、さらには販促に至るまで、トータル的に対応する企業が一堂に会しており、商品開発にダイレクトに活かせる各技術が集まっています。
そのため、各企業の研究者だけでなく広報やマーケティングの担当者など様々な部署の方に来場いただくことで、より一層当展示会を有効活用していただけると考えています。一人では周りきることのできない規模で開催されるため、複数の方で2日・3日間にわたって来場いただいた方が効率的です。
また、当展示会は海外来場者が非常に多く、全体の10%近くを占めます。彼らの多くは3日間ずっと会場内を回っているため、日本にいながら海外からの受注を獲得しやすい環境とも言えます。
――化粧品展の魅力についてお聞きします。
松野 化粧品展では、370社の最新コスメが一堂に会します。国内コスメはもちろん約150社が出展する海外のコスメは、ほとんどが日本初上陸のものです。
もちろん、他店との差別化のために日本初上陸コスメをバイヤーの方が吟味することもできます。
さらには、委託側としてコスメの最新トレンドを掴んで本当につくりたい化粧品のイメージを膨らますこともできますし、隣接する開発展でスムーズに商談を進めることもできます。