ポイントピュール、社歴中で最大の変わり目に突入

週刊粧業 2017年4月17日号 13ページ

カンタンに言うと

ポイントピュール、社歴中で最大の変わり目に突入
 3月14日に太和生技(タイホウセイギ)グループ(台湾 高雄市)と合弁会社設立で合意に達したと発表(既報)したポイントピュールは、新会社が動き始めてからの研究体制の構築を含めて会社設立以来で最高潮といえる慌ただしさと直面しているといい、大道敦社長が「身体がもう一つ欲しい」と率直な心中を明かして一世一代の局面を乗り越えようとしている。

 既報の続編といえそうな情報を挙げると、県内で3番目に人口が多いうるま市で探している新工場の賃借物件は、製造の青写真に照らすと「1000坪では小さい」(大道社長)と話しており、関連して立ち上げ時点における両社の総投資額は約6億円になる見通しだという。



 今後は当案件を全面支援している沖縄県とのさまざまな調整が完了したのち、工場の実稼働へ向けて「3~4カ月後からだいぶ動きが出てくる」(同)段階にある中、合弁パートナーとの研究開発体制を模索していく。

 目線をポイントピュール単体へ移すと、2016年は自社工場のスケールアップや新しい乳化釜の導入などを行った成果として、大道社長は「従来の規模では受けられなかった仕事が入ってきている」と述べ、投資に見合った回収へ確かな感触があると話している。

 また、同社長は近年の注力で研究開発体制が成熟してきた影響と位置づけて「今はご依頼案件のうち、90%以上が当社の紹介した作り方で決まっている」とする説明からは、OEMから昇華して「ODMになってきた。提案力がだいぶ強くなってきた」という成長ぶりを見て取ることができる。

 さらに、研究が花開いた部分では1月に開催した化粧品開発展で披露目を行った固形石けんのサンプル提供が佳境で、現在は「試作品をガンガンあげている」(同)といい、美容成分の「超高配合」と掲げる本製品の実売へ期待が高まっている。
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