香栄興業、CITE Japanでオーガニック素材の品揃えアピール

週刊粧業 2017年5月29日号 18ページ

カンタンに言うと

香栄興業、CITE Japanでオーガニック素材の品揃えアピール
 香栄興業(本社=東京、岡本聡志社長)は、第8回 化粧品産業技術展(CITE Japan 2017)にて、取扱商品の幅広さをアピールすべく、「新製品」「オーガニック・機能性植物エキス」「テクスチャー・感触改良」「香料」などブースを5つにゾーニングし、IT技術を活用することにより、来訪者一人ひとりのニーズに合った最適な提案に努めていく。

 ブース全体では、オーガニックに関して油剤から抽出物まで豊富なラインナップを揃えていることをアピールし、「メーカー研究員の方々にオーガニック製品の試作段階でノミネートしてもらえるよう、様々なことに対応でき、面白い提案をしてくれる原料会社であることを強く印象づけていきたい」(八巻英彦代表取締役専務)という。

 「新製品」ゾーンでは、ここ数年ラインナップの拡充を図ってきた「植物発酵エキス」の中から、効果効能を持った乳酸菌の培養液や植物由来のオリゴ糖エキスなどを紹介する。

 近年、発酵エキスを推奨する中で、「わかりにくい」という課題が浮上してきており、ストーリー性があり、かつ効能効果も実証された新製品を披露することで、発酵エキスの新規受注獲得につなげていきたい考えだ。

 「発酵エキスに関しては、成分の効果がどの程度高まるのか、安全性には問題ないのかといったお問い合わせが少なくなく、そのあたりの懸念点を払拭できるような素材を1品ずつ揃えてきた。中にはまだ研究中のものもあるが、研究の方向性や採用するメリットを提示し、3~4種類の新商品を紹介していきたい」(八巻専務)

 「オーガニック・機能性植物エキス」ゾーンでは、国産素材やスーパーフルーツ素材、タイハーブ素材など、オーガニック素材が充実してきた中、特にストーリー性がある素材をピックアップし、提案を強化していく。

 「機能性素材」ブースでは、タモギタケ由来の「エルゴチオネイン」や「メロンプラセンタ」「ホホバリーフ」など、機能性や独自性の高い素材を総合的に紹介する。

 なお、5月31日には、「日本産天然素材の頭皮・頭髪ケア素材としての有用性」と題したセミナーを開催する。近年、同社では頭皮ケアに絞って研究を進め、複数の技術大会で異なる効果・効能を発表してきたが、包括的な効果についてヒト実験も交えて一般の聴講者にもわかりやすい形で発表していく予定だ。

 「頭皮ケアをすることによって、髪を健やかにするという育毛とは異なるアプローチにより、頭髪市場の活性化を図っていく。男性用はもちろん、女性用の頭皮ケア素材として機能性の高さをアピールしていきたい」(研究開発部 鈴木琢也氏)

 「香料」ゾーンでは、香りの違いをテーマに据え、様々な種類のローズ素材を用意。香りを体感してもらえるような仕掛けを盛り込んでいく。

 「テクスチャー・感触改良」ブースでは、このほど開発した、濁りのないクリアなタイプの「マルメロクインスシードエキス」を紹介する。

 「肌につけた瞬間はしっとり感を付与し、後肌はサラサラ」という従来品のよさを踏襲しつつ、精製過程を見直すことで透明なタイプが実現した。炎症を抑える効果などもアピールしながら、透明度の高さが求められる化粧水への配合を提案していく。
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