伊勢半、キスミーのフェルム紅筆リキッドルージュで体験イベント

週刊粧業 2017年6月19日号 7ページ

カンタンに言うと

伊勢半、キスミーのフェルム紅筆リキッドルージュで体験イベント
 近年に台頭し続けてきたインターネットチャネルを尻目に、老舗メーカーの伊勢半が対面の持ち味を活かした方法で愛用者の獲得に全力を傾注している。

 2015年の開始で、プロメークアップアーティストの施術を受けた自分をプロカメラマンに撮影してもらえる体験イベント「きれい応援プロジェクト」の規模を今夏から急拡大し、6月3日の東京を皮切りに7月1日の札幌まで全国6カ所の主要都市をめぐるツアーを展開している。

 相手を特定できない「波」や「網」を活用した広告宣伝が幅を利かせてきた中で、地域を絞り込んでパッと見から潜在顧客と見なせる地域生活者へ製品を推奨していくスタイルは、むしろ新鮮に映る。幕が上がって3セッション目となった6月9日開催 大阪イベントの模様を紹介する。(主催=伊勢半 於・阪急梅田駅ビッグマン前広場)

TVCMとの相乗的効果狙い
出色の高期待値商品を提案

 前出のとおり2年前から開始した「きれい応援プロジェクト」は、福岡での初開催から産声をあげ、以降は名古屋、大阪、広島と活気にあふれる地方土地をめぐってきた。

 感触として「大好評だった」(同社)という中で見込み愛用者との接点を重ねてきた同社は、宣伝を生業とする外部に依存しない自前体制で開催暦を重ねてきた。

 こうした2年間を経て、伊勢半は2017年から「きれい応援プロジェクト」の陣容を一気に拡大している。

 拡大の背景には、ここ数カ年間で販売先への売上貢献度が最も高そうだと社内的な期待が高鳴っている「キスミーフェルム紅筆リキッドルージュ」を3月8日に発売したことを受け、主要都市へ出向いて行っての体験機会提供に打って出たという構図がある。

 事実、「キスミーフェルム紅筆リキッドルージュ」を大ヒットへ押し上げるための戦略の代表格にあたる新CMの発表会では、「視覚」と「体感」の相乗的な効果で見込み愛用者へ訴求していく方針を経営陣が打ち出していた。

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