花王、販社再編で「K20」「化粧品大改革」を推進

粧業日報 2018年1月10日号 1ページ

花王、販社再編で「K20」「化粧品大改革」を推進
 花王グループは、2018年1月1日付で、美容カウンセリング専門会社の設立を含めた、コンシューマープロダクツ事業にかかる国内販売会社の再編を実施した。

 中期経営計画「K20」(2017年度~2020年度)においては、実質売上高CAGR+5%、営業利益率15%という高い目標を掲げており、グループの総合力、専門性、生産性の向上に向けて販売機能を担う「花王グループカスタマーマーケティング(KCMK)」(竹内俊昭社長)では、「花王・カネボウ化粧品の販売会社一体化」「美容カウンセリング専門会社の設立」「マーチャンダイジング機能の集約」の3つを軸に新体制での運営をスタートさせた。

 化粧品市場においては近年、シニア世帯・働く女性の増加やIT・スマホの進化・普及、リアルとネットの融合が進む中、ドラッグストアやGMSなどセルフ業態で低価格化粧品(~1000円)を購入したい層と、百貨店や化粧品専門店で直接説明を受けて高額化粧品(5000円~)を購入したい層へと二極化が進んでいる。

 こうした中、中価格化粧品(2000円~5000円)を強みとしてきた花王グループはやや苦戦を強いられてきた。「自ら変わり、変化を先導する」というK20のスローガンのもと、約50年にわたり磨き上げ、躍進の原動力となってきた販社モデルを先手を打って再編することにより、新たな強みを再構築していく。

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