セントラル・コーポレーション、ヒト幹細胞培養エキス配合化粧品を100個からOEM提案

週刊粧業 2018年1月22日号 8ページ

セントラル・コーポレーション、ヒト幹細胞培養エキス配合化粧品を100個からOEM提案
 セントラル・コーポレーション(本社=岡山市)は1980年の創業以来、在庫バルクの小分けではなく、ゼロからのオリジナルブレンドで「わずか100個から化粧品をつくる」小ロット製造のパイオニアとして知られる。

 独立を目指す起業家を支援し続けて今年で39年目を迎え、2011年にはこうした取り組みが評価され、日本文化振興会から社会文化功労賞が授与された。

 「当社独自の差別化された原料を配合した化粧品OEMを、小ロットはもちろん中・大ロットまで幅広く提案したい」と語る笹山博史社長に、今展示会の見どころやポイントについて話を伺った。

「ヒト幹細胞」化粧品OEM好調で
2017年の受注件数が急増

 ――今展示会の出展内容についてお聞かせください。

 笹山 化粧品開発展では、「必ず売れる」をキーワードに、差別化した化粧品をわずか100個からでもOEM製造できることを強くアピールしていく。

 ――「差別化した化粧品」とは、具体的にどのようなものでしょうか。

 笹山 有効成分を角質層にパテのように塗って保湿を行う従来の「保護化粧品」の時代は終わり、医学の発達によって肌の細胞を増殖させる「アンチエイジング機能」を持つ化粧品が求められていることは周知の事実だ。

 しかし、多くの販売会社が同じアンチエイジングの原料を使用しているので、それでは自分から激しい競争の中に身を置くことになり、足の引っ張り合いとなってしまう。

 他社と差別化し、売れる化粧品を生み出すためには、「キャッチコピーのある」ことが必須となる。当社のブースでは、iPS細胞やES細胞の話題で一躍有名になった「幹細胞(ヒト)」配合の化粧品OEMを提案する。

 幹細胞は「どんな細胞にもなれる」「分化して際限なく増殖できる」といった性質を備えており、幹細胞には私が長年研究を続けてきたEGF、FGDといった成長因子も含有している。

 現在、「幹細胞化粧品」の時代が間違いなく到来している。当社の2017年のOEM受注件数は2016年に比べて急増しており、既に幹細胞化粧品OEMの実績がある。

 EGF化粧品で月商100万円のあるクライアントが、当社が提案する幹細胞化粧品に切り替えたところ、月商が5倍の500万円に急伸した。



 ――「幹細胞化粧品」をOEMする上で注意する点は何でしょうか。

 笹山 幹細胞培養エキスを1滴でも配合すると、理屈上は「幹細胞化粧品」ということになってしまう。

 まずは、化粧品への配合比率をどの程度にするか決める必要がある。

 次に、人間の細胞を増殖させるには、「ヒト由来」であることが絶対に必要な条件となる。

 細胞を活性させるためには、細胞内の特定の形をした鍵穴(レセプター)に、ぴったりと合う鍵(リガンド)となる物質が必要だ。

 「ヒト由来」幹細胞には、細胞のレセプター(受容体)に一致するリガンドとなる成長因子などやサイトカインが豊富に含まれている。これが、細胞活性や増殖の基本知識となる。(図参照

 そして、もう一つ重要なことはヒト幹細胞培養エキスに関する「安全性」のデータもチェックが必要であるということだ。

 当社では安全性チェックの際、原料輸入元の行政庁である「食品医薬品安全処」の化粧品原料指定に関する規定などを参考に、毒性検査やウイルスチェックなどがしっかりなされているかどうかをしっかりと調査している。

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