ディセンシア、自社データと外部データの融合で新境地へ

粧業日報 2018年7月9日号 2ページ

ディセンシア、自社データと外部データの融合で新境地へ
 敏感肌専門ブランドを展開する「DECENCIA(ディセンシア)」では、2007年の創業から10年以上にわたって蓄積してきた膨大な顧客データを活用し、既存顧客のロイヤル化を推進している。

 今後は新規客との接点強化のため、外部のサードパーティデータの活用も視野に入れている。

 ネット通販を軸とする同社のビッグデータ活用について、佐藤秀和CRM統括部統括部長と高橋洋介マーケティング部商品企画・PRグループマネージャーに話を伺った。

 ――貴社ではどのような目的でビッグデータの活用を進めていますか。

 佐藤 ビッグデータを活用する目的としては、お客様がどういった気持ちで当社のサイトで商品を購入しているのか、購入後にどのように商品を使用し続けているのかといったように、あくまでもお客様の気持ちや行動を紐解くツールとして捉えている。

 重要なのは、膨大なデータの中から仮説を設定し、本当に意味のあるスモールデータを見つけ出すことだ。

 EC専業の当社では、お客様の注文・出荷履歴だけでなく、サイトに訪問されたお客様の訪問数やページ遷移などの行動プロセス、さらにはどのチャネルやメディアからサイトを訪れたのかといった詳細なデータを社内で収集・保有している。

 ディセンシアでは創業時からの全てのお客様データを蓄積しており、最近はこのデータを活用してお客様の属性や購買行動、購入商品などの情報を元にセグメンテーションを細分化し、それぞれに会報誌やメールを出し分けるなど、コミュニケーションを最適化している。

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