パルファン・イオンモールナゴヤドーム前店、新たな価値創出へ

週刊粧業 2018年7月23日号 7ページ

パルファン・イオンモールナゴヤドーム前店、新たな価値創出へ
 化粧品専門店「パルファン」を運営するくわこやは、愛知県を中心に岐阜、静岡、三重の4県に全17店舗を展開している。特に、愛知・名古屋市内では、ドミナント出店を進めることで、「パルファン」のブランド化に成功し、業績を牽引している。

 18年4月にはその1店である「パルファン・イオンモールナゴヤドーム前店」を、会員顧客もフリー顧客も気軽に来店できる化粧品専門店を目指しフルリニューアルした。

 また、同社は夏に「パルファン・アピタ安城南店」のリニューアル、秋には開業予定のららぽーと名古屋港明内に「アルビオンドレッサー」を店舗内店舗として併設する新店のオープンを計画している。

化粧品専門店の価値向上へ
地域でのブランド化を推進

 同社は、「化粧品専門店の社会的地位向上」を大きな目標に掲げ、1店1店の魅力を引き上げる活動を推進することで業績を伸ばしている。

 2017年9月期売上高は前年比7%増の54億8000万円で好調に推移した。2025年までの長期目標として売上高100億円を掲げ、年平均売上伸長率8%を8年連続で達成することを目指す。

 2018年9月期のスタート時に開催したフェローシップミーティングで野村和弘社長は、少子高齢化により化粧人口の減少が進む一方で、化粧品を取り扱う業態が増え続けている状況を「イス取りゲーム」に例えて「拡大による成長ではなく、共感のビジネスを広げて成長していきたい」と長期目標の達成に向けて抱負を語った。

 「数が限られたイスを取り合うゲームに参加して拡大を目指すのではなく、自分が提供する価値に共感してくれる仲間が自らイスを持参してくれるような『共感』のビジネスを広げることで成長につなげていく」

 その共感ビジネスを広げるために欠かせない「顧客とのきずな作り」では、スタッフのチームワークを活かした「巻き込む接客」、常に買う立場に身をおいた「売り込まない接客」、顧客の肌悩みやキレイになる喜びを「共感する接客」の3つの心得を全店で周知徹底させ、スタッフ育成に力を注ぐ。

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