Creare、包装・仕上げ工場のラインを増設

週刊粧業 2018年10月22日号 81ページ

Creare、包装・仕上げ工場のラインを増設
 Dear Lauraの100%子会社であるCreare(クレアーレ)は2017年10月に設立のOEM会社です。

 化粧品メーカーであるDear Lauraが今まで培ってきた化粧品製造のノウハウを活かし、OEM事業の充実と促進を図るため、OEMに特化した別会社をつくりました。すでに新たなお取引先数社からもお声がけをいただいています。

 多くの受注が寄せられるネールカラーは色の再現性に優れ、ロットによる色ブレがほとんどないという強みがあります。

 OEMを手がける企業が少ない二重まぶた化粧品で優位性があり、アジアを中心に海外からも受注が寄せられます。海外でも成長が見込める市場であり、さらなる受注増が期待できそうです。

 2018年4月、大阪府堺市美原区に包装・仕上げ専門工場を竣工しました。

 すでに大口の受注をいただき、工場は100%稼働しています。作業の一部を機械化しながら、手作業と合わせて効率よく進行できているところです。

 一般的に、包装・仕上げは小ロットでの対応が中心で、当社のように数十万規模の大口受注を対応できる工場は少ないようです。化粧品の製造から包装・仕上げまでトータルで受けることで徹底した品質管理体制を敷き、海外向けのアセンブルにも対応できます。来年はアセンブルのラインを増やす計画があり、検品作業の一部を機械化する予定です。

 会社設立から1年。1~2月を予定していた美原工場の稼働が4月にずれ込んだため、Dear LauraのOEM事業部時代と比較すると前年比5%増を達成したものの、当初の目標には届きませんでした。

 来年はステップアップの年として、前年比30%増を目指します。Dear LauraグループではCITE Japan2019に初出展する予定なので、海外のお客さまにもアピールできそうです。アセンブルの生産キャパシティをどこまで伸ばしていけるかが課題と言えるでしょう。

 当社はフェースマスクの製造専業会社として2018年8月に設立されたグループ会社、Sincere Lauraの営業窓口も担っています。2019年からフェースマスクOEMの本格的な受注活動がスタートしますが、Sincere Lauraの工場は来年ISO22716を取得する予定ですので、国内外からの多くの受注が期待できそうです。(竹本龍司社長)
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