フレグランスジャーナル、大手4社の研究者を招きセミナー開催

粧業日報 2018年12月3日号 3ページ

フレグランスジャーナル、大手4社の研究者を招きセミナー開催
 フレグランスジャーナルは11月2日、都内で「化粧品研究」を主題にした第176回スペシャルセミナーを開催した。

 当日は、ビューティサイエンティストの岡部美代治氏(ビューティサイエンスの庭代表)がモデレーターを務め、「研究者がリアルに語る 私の研究、現在・過去・未来」をテーマに、ポーラ化成工業・肌科学研究部の水越興治氏、花王・スキンケア研究所の海津一宏氏、資生堂・皮膚機能研究グループの入山俊介氏、日本ロレアル・リサーチ&イノベーションセンター・スキンケア開発研究所の菅友美氏の4名がパネラーとして登壇した。

 4名は自身の化粧品研究の経験をもとに、創造性を高めるヒントや、研究成果の活かし方、キャリアと課題などについて持論を語り、最後に「これからの化粧品研究」の展望を、志を同じくする研究者やこれから研究者として歩む人々へのメッセージとして贈った。

 「これからの化粧品研究」について、水越氏は「化粧品のデータ解析など技術領域でもAI化が進んでいる。これまで専門的な技術だったものもAIによって汎用化していくだろう。いかにツールとしてAIを活用していけるかどうかは私たち研究者にとって重要な課題になってくる」と話し、それを受けて入山氏は「最近では、研究の技術自体、多様化してきている。自分一人で取り組むよりも、それぞれの分野の専門家と一緒に取り組むことにより実現できるようになってきた。そうした専門家とのネットワークづくりも研究者に求められる能力になってくるだろう」と語った。

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