かづきれいこ氏、自身の経験を活かしたリハビリメイクを推進

C&T 2019年3月15日号 80ページ

かづきれいこ氏、自身の経験を活かしたリハビリメイクを推進
 かづきれいこ氏は、幼少期から30歳で先天性の病が完治する以前まで冬になると顔が赤くなることに悩み、メークをすることで外見のコンプレックスをカバーしていた経験から、顔が心と体に与える影響を考え、「リハビリメイク」を考案した。

 化粧を愛し、困っている人の笑顔を見るために一直線に走り続けてきたかづき氏を突き動かすものは何なのか、話を伺った。

悩みだった赤い顔を救ってくれた化粧に
恩返しをするために重ねた研究

 ――化粧に興味を持ったきっかけをお聞かせください。

 かづき 心房中隔欠損(ASD)という心臓に穴が開いている病気で生まれてきたため、冬は血流が悪くなり、顔が真っ赤になっていた。当時は心臓が理由だと分かっておらず、冬の時期はからかわれるのが嫌でいつもうつむいている内気な女の子だった。

 高校に入ると顔が赤いことはさらにコンプレックスになり、ある日薄くファンデーションを塗って登校したところ、「学校に化粧をしてくるな」と怒られた。

 しかし私の場合は、おしゃれのためにファンデーションを塗っているのではなく、皆と同じ普通の肌になりたいだけ。つまり「マイナス」から「ゼロ」に戻すためなのに、おしゃれのための化粧と同じように「化粧だ」と怒られることに疑問を感じ、「化粧とは何なのか」を考え始めるきっかけとなった。

 高校卒業後に入学した短大では、顔の赤さを隠すためのメークのせいで「化粧が濃い」「顔が白い」と言われることもあった。しかし、化粧をして肌の赤さが隠れると、自分らしく元気でいることができた。

 外見に悩んでいると心の元気もなくなってしまうが、その悩みが隠れると性格まで明るく、行動面でも元気になる。そのような体験を通じて、顔と心と体が深く繋がっていることを感じた。

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