資生堂、ユニセフとのグローバル・パートナーシップを締結

粧業日報 2019年10月21日号 5ページ

資生堂、ユニセフとのグローバル・パートナーシップを締結
 資生堂のグローバルラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」と国際連合児童基金(ユニセフ)は、国際ガールズ・デーである10月11日、世界中の女子たちの教育とエンパワーメントを支援する分野において、日本発のブランドとして初めて複数年にわたるグローバル・パートナーシップの締結を発表した。

 3年間に及ぶ同パートナーシップを通じて、クレ・ド・ポー ボーテはユニセフのジェンダー平等を目指す取り組みの分野において、世界最大規模となる合計870万米ドル(約9億4200万円)の寄付を行う。

 この取り組みにより、650万人の女子たちの権利を守り、教育や雇用の機会を提供するなど、彼女たちが未来の可能性を解き放つための支援を行っていく。

 質の高い教育は、未来の発展に向けて優先されるべきであり、社会全体の発展と豊かな暮らしのために必要不可欠だが、世界中の15~19歳の青年期にある男子のうち、教育、雇用、技術支援のいかなる機会も得ていない割合が10人に1人なのに対し、同年期の女子たちははるかに高い、4人に1人が機会を得ていない。

 同パートナーシップは、こうした学校に通えていない多くの女子たちに、生活と雇用に必要な学習機会を提供していくもので、具体的には、バングラデシュやキルギス、ニジェールなどの国や地域において、これまで固定観念やジェンダー差別によって女子が遠ざけられてきたSTEM教育を促進する。

 クレ・ド・ポー ボーテのチーフブランドオフィサーである鈴木ゆかり氏は、「2019年3月、クレ・ド・ポー ボーテはグローバルチャリティプログラム『パワー・オブ・ラディアンス・アワード』を発表し、教育を通じた女子たちの社会的地位向上と女性のエンパワーメントに長期的に取り組んでいくことを表明した。ユニセフとの今回のパートナーシップは、ブランドの社会価値創造への取り組みをさらに発展させるものであり、資生堂が目指すサステナブルなより良い社会の実現を目指すものとなる。同パートナーシップが、世界中の女子たちの未来の可能性を解き放つプログラムとなることを願っている」とコメントしている。

 クレ・ド・ポー ボーテは、同パートナーシップの一環として、ブランドのベストセラー商品「ル・セラム」が1本購入される毎に、その売上の一部をユニセフの活動へ寄付するキャンペーンをブランド展開国すべてで実施する。
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