ホシケミカルズ、コロナケアを訴求した製品開発に注力

週刊粧業 2020年8月24日号 9ページ

ホシケミカルズ、コロナケアを訴求した製品開発に注力
 化粧品・医薬部外品・健康食品の提案型OEM/ODMを主軸とするホシケミカルズは、コロナ禍でイベントや企業訪問などの営業活動が自粛を余儀なくされる中、昨年7月に刷新したホームページ(写真)からの問い合わせが増加し、新規顧客との接点を着実に広げている。

 ホームページでは、OEM/ODM製品をはじめ、トレンドブログを発信し、コンテンツを見る楽しみを提供するほか、自社の製造技術や生産設備など製造業視点に立ったコンテンツが充実している。

 「新型コロナウイルス感染症の影響で営業活動のオンライン化が進み、製品情報を細かく載せるだけでなく、本来は隠されがちな工場のスペックと、当社の保有する技術や製造機などの情報を今まで以上に公開している。こうした取り組みが奏功し、これまで接点がなかった新規企業からの問い合わせが増えている」(企画開発室広報 平地祥子氏)



 製品面では現在、アルコールが手に入りにくい状況を受け、アルコールを含まない消毒剤以外でのコロナケア(マスク荒れ)を訴求するアイテムのOEM・ODMに注力している。

 医薬部外品の「薬用アクネジェル」は、保湿・鎮静・美白(写真)が可能なポイント用のトータルアクネ美容液で、これから迎える暑い夏にも使いやすい軽いつけ心地が特長だ。

 殺菌成分が配合されることの多い、いわゆる思春期ニキビ向け処方と比較し、ビタミンB6と抗炎症効果のあるグリチルリチン酸ジカリウムを採用。肌をいたわる設計で、皮脂分泌と炎症を抑えながら皮膚常在菌のバランスを整え、マスク荒れを予防し、くり返しやすい炎症もケアするという。

 「薬用アクネジェルは承認済みの医薬部外品で、スピーディーに商品化できる。今後も、保湿成分を配合したスキンケア視点のコロナケア製品の開発に注力していく。製造現場での新たな取り組みとしては、国内4工場のネットワーク強化に向けて、IT機器全般の導入を進めている。テレワークや時差出勤に加え、ITの導入で工場間の行き来を極力減らすことにより、社員の安全を守るとともに、属人化の課題を解消し、生産性向上につなげていきたい」(平地氏)
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