花王、独自技術による計測で幼児の歩行発達メカニズムを解明

粧業日報 2020年10月22日号 3ページ

花王、独自技術による計測で幼児の歩行発達メカニズムを解明
 花王パーソナルヘルスケア研究所とサニタリー研究所は、97名という従来研究を大きく上回る幼児の協力を得てモーションキャプチャ技術による歩行計測を行い、幅広い月齢の3次元歩行データを解析した。

 その結果、幼児が歩き始めてからの歩行の発達過程における「骨盤の前傾が大きく、足(股関節)が開いた不安定な歩き方」から「骨盤の前傾が小さく、足(股関節)が閉じた安定した歩き方」への変化を数値データで捉え、どこの関節の動きがいつ頃変化するかを明らかにした。

 さらに、歩行が大きく変化する3歳までの時期に毎日着用されている紙おむつが、幼児の歩き方に影響を与えることも確認した。

 今回の研究成果は、日本赤ちゃん学会第20回学術集会(2020年9月19~20日、オンライン開催)にて発表している。

 同社は以前より、ベビー用おむつ開発のための基礎研究として、乳幼児の日常生活を快適にするためのさまざまな研究に取り組んできた。

 2011年には日常生活における幼児の運動量の客観的な指標としての歩行量(歩数)の調査を行い、幼児は親が想像している以上にたくさん歩いていることを突き止めた。

 2020年には新型コロナ感染症対策としての緊急事態宣言下における幼児の歩数調査も行い、幼児の活動量が大人以上に大きな影響を受けたことを突き止めている。
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