ポイントピュール、コロナ禍の通販拡大でOEMが堅調

週刊粧業 2021年1月1日号 86ページ

カンタンに言うと

  • 引き続き独自素材と新規成分を提案
ポイントピュール、コロナ禍の通販拡大でOEMが堅調
 沖縄・久米島を地盤に化粧品OEMを展開するポイントピュールは、沖縄県産天然素材や新規成分などが引き合いを集め、業績も堅調に推移した。大道敦代表取締役に話を伺った。

 ――2020年の振り返りをお願いします。

 大道 通販チャネルを持つお客さまが伸長し、堅調な業績をキープしている。また、専門店でも客足が伸び悩む中で通販を開始するケースが増えている。21年6月期の上半期は対前年比を上回るペースで推移している。

 今般のコロナ禍でウェブセミナー等も増え、地域による情報格差などはなくなってきているように感じる。

 地方に目を向けるお客さまも増える中、当社では久米島海洋深層水や新規素材を提案し、多くの引き合いにつながっている。

 さらに、業界全体でウェブセミナーが積極的に開催されるようになったことで、社内教育にも良い効果が表れている。

 当社のスタイルも変わりつつある。本社と東京・京都の各営業所では週1回のリモート営業会議を実施しており、各営業所に日々集まる情報を共有している。

 加えて、東京に営業所があることで首都圏のお客さまも安心して商談ができるようになった。そのほか、HPも大幅リニューアルを実施している。

 ――21年以降の取り組みをお聞かせください。

 大道 引き続き、沖縄県産天然素材や海洋深層水を軸とした提案のほか、新規素材の研究開発にも注力していく。加えて、21年末の着手を目指し、第二工場の検討を進めている。

 さらに21年3月には、オリジナルブランド「Ryu Spa」の新たな直営店舗を国際通りにオープンする。20年にオープンした北谷店では、フェイスマスクやメンズコスメが人気を集めている。

 来店客の2割は男性で、メンズコスメへの関心も高いことがわかった。

 こうした情報をOEM提案に活かすこともできる点も、当社の製造元としての強みとなっている。
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