あらた 須崎裕明社長 2021年新春インタビュー

週刊粧業 2021年1月1日号 58ページ

カンタンに言うと

  • 2030年に向け3つの中計を卸を主軸に事業領域を拡大
  • 中堅メーカーの営業をサポート魅力的なブランド創造を
  • 物流全体の再編を視野に女性が活躍できる環境を整備

あらた 須崎裕明社長 2021年新春インタビュー
 あらた(須崎裕明社長)は「長期経営ビジョン2030」でサプライチェーンの総合プロデューサーとして新しい機能づくりに取り組む。卸を主軸としながら商品開発、海外事業など事業領域の拡大を目指す。2030年のあるべき姿の実現に向け、3つの中期経営計画を推進する。

 スタートの2023年3月期を最終とする中期経営計画では人材確保を見据えた人事制度改革や物流効率化のための新センター建設など、基盤強化に取り組む。須崎社長に足元の業績や卸売業の課題、将来像についてインタビューした。

 ――コロナ禍で環境が厳しい中、2021年3月期の業績予想を上方修正されました。業績が好調な要因について、お聞かせください。

 須崎 コロナ禍で、巣ごもり需要に関連する商品の構成比が高まっています。一方で、同業の化粧品・日用品卸と同様にインバウンド需要が消失し、特に化粧品の売上が苦戦しています。

 そのような要因がありながら業績が好調だったのは、過去の中計で取り組んできた経営体質のスリム化、効率化の取り組みの成果が現れたからだとみています。

 また厳しい環境の中で、物流センターを含め、現場の社員が頑張ってくれました。

 小売業様から受注いただいたものが、従来通りきちんと納品できたこと、急遽需要が高まったマスクや消毒液などの調達については本社商品部が中心となりしっかりと対応できたことなど、様々なことが重なって業績に反映されました。

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