阪本薬品工業、研究所内に「アプリケーションラボ」を新設

週刊粧業 2021年1月25日号 5ページ

阪本薬品工業、研究所内に「アプリケーションラボ」を新設
 天然グリセリンの国内トップメーカーである阪本薬品工業は1月18日、グリセリン及びポリグリセリン脂肪酸エステルに関連する最先端研究機関や異業種などから集約した多様な知見や情報、技術を融合させ、「新たな価値」を生み出す空間として、研究所内(大阪府和泉市)に「Application Lab(アプリケーションラボ)」を開設した。

 アプリケーションラボでは、自由な発想で顧客の製品づくりのアイデアを生み出すカンファレンスルームと、化粧品の処方設計に必要な乳化機や各種分析機器を取り揃え、カンファレンスルームで生み出されたアイデアをその場で具現化する実験室を新設した。



 化粧品業界では近年、ユーザーの美しさを実現すると同時に、地球温暖化の防止や生物多様性の保全、持続可能な資源の利用、廃棄物の削減といった、より環境に配慮された商品やサービスの開発の取り組みが進んでいる。

 同社のグリセリン及びポリグリセリン脂肪酸エステルは、植物由来のグリセリンを原料としていることから、環境に優しいサステナブルな素材として注目を集めている。

 サステナブルな社会の実現のため、アプリケーションラボではグリセリン及びグリセリン誘導体を用いた新たな価値を創出する処方の開発に加え、研究開発で得られた最先端の皮膚科学の知見に基づいた情報発信も行う。



 「当社では、化粧品業界を『クリーン&グリーンビューティー』へいざなうことをモットーに、保湿性が高く、べたつきのない使用感が得られるポリグリセリンやポリグリセリン脂肪酸エステルの特長を生かしたスキンケアやメークアップ化粧品を提案する。多くの方に親しみを持って気軽に立ち寄っていただけるアプリケーションラボとして、社会の多様な変化と進化をつなぐことで、未来のくらしを豊かにすることを目指す」(同社)

 〈施設概要〉
 名称=阪本薬品工業株式会社 研究所内 アプリケーションラボ▽住所=〒594₋1157 大阪府和泉市あゆみ野3₋1₋62▽電話=0725-51-3317▽FAX=0725-51-3350
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