ベッセル・ジャパン、環境に配慮したチューブの提案に注力

週刊粧業 2021年3月22日号 7ページ

カンタンに言うと

  • メール便対応容器で配送コストも削減
ベッセル・ジャパン、環境に配慮したチューブの提案に注力
 特にチューブ容器の豊富なバリエーションに定評があるベッセル・ジャパンは、環境対応型容器の提案に注力している。

 同社が提案するサトウキビを用いたバイオマスチューブは、感触や色味は従来品と同等レベルの性能を達成しているのにも関わらず、CO2排出量を従来品と比べて大幅に削減することができる。

 環境問題への意識の高まりや、大手企業の環境への取り組みを受け、今年に入ってから受注が増加傾向にあるという。

 また、今年5月に開催されるサイトジャパンでは、バイオマス容器のほか、「メール便対応容器」を新たに提案する。

 近年は、EC市場の拡大とともに宅配便の取扱個数が急増し、再配達による配送コストの増加・ドライバーへの負担・CO2排出量の増加が問題となっている。

 こうした中、ECでは薄型のメール便対応容器が主流になってきているという。メール便はポスト投函でき、再配達の必要がないため、再配達にかかる配送コストを削減できる。

 「お客様からは、見た目よりも配送コストを抑えたいという声が多い。当社は、他社と比べてもさらに薄さを追求したチューブを提案しており、大容量でもメール便に対応できる薄さを実現することができる」(同社)

 サイトジャパンでは、高級美容液仕様のチューブもメイン製品として展開する。トレンドを捉えた3つの提案でさらなる採用の拡大を目指していく。

 なお、直近は除毛クリーム関連の受注も大幅に伸長しているという。コロナ禍の外出自粛により、自分磨きに取り組む人が増加したのに加え、男性の美意識の高まりを受け、メンズ除毛クリーム関連の受注が増加した。

 同社では、生産工場から出荷する際に出荷前検査を行い、さらに商品を発送する前に富山県にあるロジスティックセンター内で全数検査を行っている。

 同センターには、検査専用のクリーンルーム(クラス10,000)があり、その中には、画像検査機・静電気除去装置といった最新の設備を整えている。

 「今後は、検査スピードと質をさらに上げるため、新たな検査機を導入するなどして、より効率よく検査できる設備を整えていく方針だ」(同社)
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