ポイントピュール、台風対策のため耐風構造を採用

週刊粧業 2021年4月12日号 24ページ

カンタンに言うと

  • 迅速な対応でコロナ禍も業績好調
ポイントピュール、台風対策のため耐風構造を採用
 沖縄・久米島を地盤に化粧品OEMを展開するポイントピュールは、沖縄県産天然素材や新規成分などが引き合いを強めており、コロナ禍も好調な業績で推移している。

 同社が取り組んでいるBCP対策について、大道敦社長に話を伺った。

 ――貴社のBCP対策についてお聞かせください。

 大道 沖縄県は台風による影響を受けやすいことから、沖縄県久米島町の当社工場では、最大風速80m/S~100m/S程度の非常に強い台風が接近しても倒壊しない耐風構造を採用している。

 さらに、沖縄は都心と比べ輸送に時間がかかるため、常に他社の2倍ほどの原料を保有しており、生産拠点の都合上、平時から行っている取り組みもBCP対策につながっている。

 ――コロナ禍においてはいかがでしたでしょうか。

 大道 コロナ禍においては、いち早く当面の運営資金を確保するなど、事業継続のために迅速な対応を行ってきた。

 今まで、当社は美容室やエステ、ホテルからのOEM依頼が多かったが、コロナ禍を受け、通販企業への営業を強化したところ、昨年6月頃から売上が伸び始め、2020年は、コロナ禍でありながら前年比プラスで推移することができた。

 特にヒト幹細胞コスメの提案が好調だ。 

 当社はオリジナルブランド「Ryu Spa」直営店舗の運営も行っており、3月には新店舗を国際通りにオープンした。来店客の4分の1が男性であることから、最近はメンズコスメの提案にも注力している。

 店舗運営でニーズを掴み、OEM提案に活かしている点も、好調な業績を維持し、安定的な事業の継続ができている要因の1つであると考えている。

 また、感染対策も重要なBCP対策の1つと捉え、工場では対策を徹底している。

 PCR検査の実施や、社員へアルコール製剤やマスクを配布しているほか、周辺の学校にもアルコール製剤やハンドソープを配り、地域のコロナ対策にも貢献している。

 緊急事態宣言が解除された今、これまで以上に気を引き締めて感染対策に取り組んでいく方針だ。
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