三洋化成工業、化粧品ユーザーに寄り添った原料開発をめざす

C&T 2021年6月15日号 68ページ

カンタンに言うと

  • 消費者ニーズをくみ取った原料開発と営研一体体制による迅速な提案で差別化
  • フケ等を低減するアミノ酸系ヘアケア成分など用途を明確化した提案が好調
三洋化成工業、化粧品ユーザーに寄り添った原料開発をめざす
 三洋化成工業は2018年、化粧品業界向けの事業強化を掲げ、全社横断型の社長直轄プロジェクト「Sanyo Skin Coffret」を立ち上げた。

 同プロジェクトは、既存のヘアケア事業をさらに発展させて、高付加価値が見込める化粧品事業をより一層拡大させたいという安藤社長(21年6月18日に会長に就任予定)の積年の願いからスタートした。

 発足からBeauty&Personal Care部(以下、BPC部)、BPC統括部への発展も含め3年、事業の現状について、BPC統括部長の木村弘子氏に話を伺った。

消費者ニーズをくみ取った原料開発と
営研一体体制による迅速な提案で差別化

 界面制御技術を強みとする三洋化成工業(本社=京都)は、生活・健康関連から自動車、プラスチック関連など幅広い分野向けにユニークな機能化学品を、約3000品種にわたり取り揃えている。

 これまで培ってきた開発技術や評価法を活かし、顧客が抱える課題ごとに高付加価値品で応えるソリューションビジネスを展開している。

 さらに近年は、バイオ・メディカル事業や次世代型リチウムイオン電池「全樹脂電池」、アグリカルチャーなど成長分野でアライアンス等を活用しながら、積極的な市場開拓を進めている。

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