花王、自発的に髪が揃う技術を開発

粧業日報 2021年7月9日号 5ページ

カンタンに言うと

  • 美髪の鍵は毛流れが揃うこと
花王、自発的に髪が揃う技術を開発
 花王は、健康的で美しい髪を手に入れるための本質研究を進め、自発的に髪が揃う技術を開発した。

 トリートメントなどでケアしても、毛流れが揃っていないと、それだけでパサついて感じてしまう。うるおっていると感じる髪は、髪1本1本がキレイに並び、手で触ったときに冷たく感じることが研究でわかっている。

 つまり、ケア成分や水を過剰に含ませるのではなく、髪のキメが揃った状態を作ることが重要だ。



 同社の実態調査と毛揃いに関する実験から、髪を洗う時に目に見えない、手では感じきれない無数の髪の絡まりが発生していることや、絡みが乾燥後まで残って毛揃いを阻害する原因となることがわかった。

 今回、ある水溶性のシリコーン潤滑剤を応用して洗髪すると濡れた状態の髪と髪の摩擦を大きく低下させることができた。

 この技術によって、洗髪から乾燥までに生じる髪の絡まりを大幅になくすことが可能となり、洗うだけで自発的に揃う髪を実現した。

 美髪を実現するには、髪を健康にするケア剤を使った手入れに加え、髪1本1本がキレイに並ぶように「キメを揃える」手入れをすることが大事だ。

 同社は、これまで毛揃いを向上させるために、健康毛表面に存在する脂質である18-MEA(18-メチルエイコサン酸)をはじめ、さまざまな検討を行ってきた。

 今後はさらに、今回の技術を、うるおった美しい髪を実感でき、自分の髪に自信を持てるような商品開発に応用していく。
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