資生堂、「CPB」にてSTEM教育を軸とするゲームの開発に着手

粧業日報 2021年10月28日号 6ページ

資生堂、「CPB」にてSTEM教育を軸とするゲームの開発に着手
 資生堂は、グローバルラグジュアリーブランド「クレ・ド・ポー ボーテ(CPB)」にて、少女たちの学びへの意欲を高める一助となるべく、STEM(科学、技術、工学、数学)教育を軸とするゲームの開発に着手した。

 パンデミックの中、世界中で一時的な休校が余儀なくされた。ユニセフ、ユネスコなどが実施した調査によると、パンデミックに伴う休校や学習機会の減少が続けば、この世代の子どもたちは長期的に10兆ドルもの収入を失うと推計されている。

 特に若年の少女たちにその傾向が強く見られ、ユニセフが行った調査では、新型コロナウイルスが女性に与える心理的・社会的なストレスやメンタルヘルスの問題は増加しており、学習能力にも影響を及ぼしていることが示されている。

 クレ・ド・ポー ボーテは、中央アジア出身女性のIT起業家で、2021年「パワー・オブ・ラディアンス・アワード」の受賞者でもあるアリョーナ・トカチェンコ氏のSTEM教育推進における実績から大きなインスピレーションを受け、今回、STEM教育を軸とするゲームの開発に着手することとなった。

 クレ・ド・ポー ボーテのチーフブランドオフィサーである鈴木ゆかり氏は、「コロナ禍で教育の継続が危機にある今だからこそ、少女たちのSTEM教育に関する活動を支援し、意味のある変化を生み出せることは大変うれしい。トカチェンコさんは、カザフスタンの地域社会で、少女たちが楽しみながらSTEM教科に夢中になれる方法を考案し、成果を上げている。我々の活動の輪が広がり、多くの人々がそれぞれのやり方で、輝きに満ちた平等な社会への道を開いていくきっかけになることを願っている」とコメントしている。

 今後は、クレ・ド・ポー ボーテを展開している各国・地域にて、教育関係者、保護者、子どもたちを招いて、STEM教育の重要性について詳細に学び、STEMゲームを楽しむことができるイベントを開催する予定だ。
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