花王、第4回「がんアライアワード2021」でゴールドを受賞

粧業日報 2021年12月6日号 4ページ

花王、第4回「がんアライアワード2021」でゴールドを受賞
 花王は、がんを治療しながら働く「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」が主催する第4回「がんアライアワード2021」にて、ゴールドを昨年に引き続き連続で受賞した。

 「がんアライアワード」は、がんを治療しながら働く人を応援する団体を表彰するもので、参加企業はがん罹患者の味方「アライ(Ally)」であることに加え、がんとともに働きやすい企業であることを宣言したうえで、具体的な取り組みについて審査を受ける。

 選考会では、「がんアライ部」の発起人をはじめ、運営事務局によって、「風土づくり」「相談できる環境づくり」「制度」の観点で審査が行われ、「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」の各賞が付与される。2021年はゴールド21社、シルバー19社、ブロンズ3社の計43社が受賞した。

 受賞にあたっては、がんに対する理解を促す風土づくりを進めるため、社員とその家族の健康度を上げていく「健康経営」の取り組みと制度の中心にがんを取り入れていることや、社内の枠を越えた取り組みが評価された。

 花王では、2008年にトップメッセージとしてグループ健康宣言を行い、「健康づくり」に関する5つの取り組み(生活習慣病、メンタルヘルス、禁煙、がん、女性の健康)を中心に健康づくり活動を推進している。また、ヘルスリテラシーの高い社員を増やすため、健康づくり活動の見える化をすすめ、PDCAサイクルを回しながら社員の健康度を上げていく「健康経営」に取り組んでいる。

 社内の枠を超えた取り組みにも積極的で、「がんになっても動揺しない社会」の実現を目的に、医・産・官・民・メディアなどコレクティブインパクトで、がんに関する社会課題の解決をめざす一般社団法人「CancerX」の方針に賛同。「World Cancer Week2021」に協賛企業、ボランティアスタッフとして参加している。

 そのほか、AYA世代若年性がん経験者当事者団体アグタスのオンラインイベント「AYA祭り」にて、「がん治療と就労」支援でもあるがんサバイバー向けのメイク・スキンケア講座を開催している。
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