ミック・ケミストリー、絶えず技術力と提案力を研鑽

週刊粧業 2022年1月1日号 78ページ

ミック・ケミストリー、絶えず技術力と提案力を研鑽
 サポート型提案化粧品OEMを展開するミック・ケミストリーは、コロナ禍も堅調な業績をキープしている。

 小野沢勝弘常務に話を伺った。

 ――2021年を振り返っていただくといかがでしょうか。

 小野沢 コロナ禍が続いているが、当社はスキンケアが中心であるため、それほど大きな影響はなく、堅調に推移している。エステサロンなどの業務用は若干落ち込んだものの、それ以上に通販関連が伸長したため、マイナスをカバーできた。

 ただ、サロンなどの店販向けについても、新商品を発売するタイミングを伺っている状況で、現在進行中の案件も多くある。新規問い合わせや既存顧客からの開発依頼は絶えずあり、新商品を出したいという意欲はあるように思えるため、今後に期待したいところだ。

 ――幅広いサポートや提案力も貴社の強みとなっています。

 小野沢 当社では、企画段階から、営業社員だけでなく研究員も同行する。それにより、お客様の意図やニュアンスを細かいところまで汲み取ることができ、スピード感のある商品化を実現できる。キャッチコピーやターゲット層など、企画段階から一緒に考えて、互いに納得した上でのモノづくりを進めている。

 お客様によっては、新商品を出したいという思いはあるものの、商品の輪郭をはっきり描けていないケースもみられる。そうした場合においても、技術的な裏付けや市場動向、競合他社の商品など、様々な情報をもとに、今後を見据えた提案を行うことが可能だ。

 何かあれば、「ミック・ケミストリーに相談しよう」と思っていただけるような存在を目指している。そのためには、日頃から提案力・技術力を磨き、お客様と積極的にコミュニケーションを取りながら、絶えず情報交換を行っていく必要があるだろう。

 研究員には、外に出て様々な情報を収集するように指導している。研究所にいるだけでは、集められる情報に限りがあるからだ。

 なお、成分に関する知識や処方化技術だけでなく、市場トレンドや女性に受け入れられる美的センスなど、クリエイティブな知見も求められる。

 商品のターゲット層、使う時間帯、容量について、ベストな提案をするには、幅広い知識が必要であり、それらが不足しているとお客様の良い相談相手にはなれない。

 ――今後の展望についてお聞かせください。

 小野沢 あまり目先の売上にこだわらず、お客様との信頼関係を大切にしながら、長期的に少しずつ上向いていくような形が理想的だ。今後も絶えず技術力を蓄積し、他社に負けないものづくりを行っていきたい。
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