花王とライオン、消費者志向経営優良事例表彰で新設賞を受賞

粧業日報 2022年3月16日号 5ページ

花王とライオン、消費者志向経営優良事例表彰で新設賞を受賞
 花王とライオンは、消費者庁が主催する「令和3年度消費者志向経営優良事例表彰」にて、新設された「選考委員長表彰」を受賞した。

 消費者志向優良事例表彰は、消費者志向経営の推進を図ることを目的として、消費者志向経営に取り組むことを自ら宣言し、宣言に基づいて事業者が行っている優れた取り組みを表彰するもの。3月9日に日経ホールにて表彰式が執り行なわれた。

 今年度新設された「選考委員長表彰」は、複数事業者による消費者を向いた特定の領域での秀でた協働取り組みを表彰するもの。今回は、使用済みつめかえパックの回収と再生を行う「リサイクリエーション」に関し、競合同士である両社が「プラスチック包装容器の高度な資源循環」という共通の社会課題の解決のために消費者の行動変容を促すべく協業して取り組みを進め、分別回収品を用いて水平リサイクルを可能とする技術開発を行うなど、具体的な活動を行っていることが評価された。

 花王の長谷部佳宏社長は、「1人の研究員の『使ったら捨てる。このあたりまえを変えたい』という志に社内の仲間が集まり、自治体そして生活者に活動が広がってきた。さらにこの活動の同志になっていただいたライオン様に敬意を表すとともに、今後も技術開発と活動の幅を広げ、資源循環型社会の実現に向けて邁進していく」と述べた。

 ライオンの掬川正純社長は、「生活者の行動変容を通じた資源循環型社会の実現には、障害となるさまざまな課題解決に向けて今回のような同業企業、流通、そして消費者のみなさんとの協働が有効だ。この協働取り組みをさらに発展させ、これからも、サステナブルな社会実現に向けた活動に努めていく」と語った。
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