ポーラは、一般社団法人日本能率協会が主催する「KAIKA Awards 2022」にて、全従業員の、ありたい社会とやりたいことを実現するための個人目標導入が評価され、「KAIKA賞」を受賞した。
「KAIKA Awards 2022」は、社会とつながり、価値を生み出す挑戦をし続けている経営、組織・人づくりを行っている取り組みを称え、紹介し、魅力的な経営、組織が増え、産業界が活性していくことを目指した表彰制度。審査委員会・事務局はポーラを選定した理由について「非財務、SDGs等の取り組みに25%の人事評価を関連づけるのは、かなり思い切った取り組みといえる。それだけ、個の成長を重視する会社としての姿勢が明確に打ち出されているということであり、社員の共感度が9割を超えるという点からも、力強さが感じられる。また、ビジョン体感ワークショップや、課題の解決策を見出すための『座談会企画』のほか、個々人の実行サポートをマネジメント層が適切に行うための研修プログラムなどが体系的に整えられており、成果の創出に向けた活動の継続・発展性も高いと評価できる。社会課題を起点とした個と組織の成長への道筋を探っている企業にとって、大いに参考となる取り組みである」とコメントしている。
同社は、創業100周年である2029年に向け「私と社会の可能性を信じられる、つながりであふれる社会へ。」というビジョンを定め、それに向けた行動指針を「We Care More. 世界を変える、心づかいを。」と掲げている。
従業員一人ひとりが起点となって実践するために、「自分がやりたいことは何か」「やりがいを持ってポーラを通じて実現したいことは何か」「それはWe Care Moreを実現することと、どうつながっていくのか」という視点で、中長期の目標を個人ごとに設定する「中長期変革目標」制度を導入した。個人業績評価のうち25%を「中期変革目標」の実践に充てる仕組みとなっている。
従業員それぞれが社会課題を捉えることを目的とした「ビジョン体感ワークショップ」や、制度の理解や評価基準あわせのための「マネジメント層向け研修」、各自の目標や解決策をディスカッションする「座談会企画」、全社事例紹介カンファレンスなどを行うことにより、全社一丸となって、個人の成長を力強くサポートしている。
社内アンケートでの「中長期変革目標」共感度は9割以上で、「個人のことを考えてくれている制度である」「未来の成長を考えてくれている」などの声が寄せられた。強制せず、押しつけない目標設定が、社員の創造性や挑戦意欲を解き放ち、組織を活性化するきっかけになっているという。